2026-02-11 コメント投稿する ▼
野田佳彦氏が兄貴弟発言を修正 女性議員から多様性軽視と批判受け
立憲民主党と公明党が結成した中道改革連合は2026年2月11日、衆院選大敗を受けて党本部で議員総会を開きました。野田佳彦共同代表は落選者を「先輩」や「同志」などと表現して悔やみましたが、これは大敗直後に用いた「兄貴」や「弟」という言葉に対して立憲民主党の女性議員から批判が出ていたため、修正したとみられます。
野田氏が落選者への表現を修正
野田氏は総会であいさつし、落選者に関して「私にとっては、仰ぎ見てきた、その背中を追ってきた先輩も、長年苦楽を共にしてきた同志中の同志も、将来を嘱望された中堅、若手も、議席を失った」と述べました。その上で「痛恨の極みだ。何万回頭を下げても、どんな言葉を使っても、これは詫びようがない」と話し、共同代表を辞任する考えを改めて語りました。
野田氏は、衆院選投開票から一夜明けた2月9日の記者会見では「長い間、苦楽を共にした兄貴や弟のような人たちが一気に議席を失い、痛恨の極みだ」と述べていました。この発言が女性議員への配慮を欠いているとの批判を受け、11日の総会では表現を修正した形です。
「兄貴や弟って言葉に女性議員が入ってないのは明らかでしょ。多様性を掲げる党として失格」
「言葉遣いを修正したからって、根本的な意識は変わらないと思う」
「5人の男性だけで会見してた時点で、女性軽視の姿勢は明らかだった」
「言葉狩りみたいなことばかりしてるから、支持が広がらないんじゃないの」
「多様性って口で言うだけじゃダメ。意思決定の場に女性がいないのが問題」
田島氏が野田氏の発言を批判
これに対し、立憲民主党の田島麻衣子参院議員は2月10日、自身のXで「野田氏苦楽を共にした兄貴や弟のような人たちが痛恨の極み」と紹介しました。「苦楽を共にした姉貴や妹のような人たちを忘れ去っている時点で、多様性を重んじる党の代表として失格」と批判しました。
中道の幹部に女性の姿がなかったことを踏まえ「5爺会見でも、女性や若い人が一人もいなくて、新党としてダメでした」とも記していました。5爺会見とは、中道改革連合の発足時の会見で、野田氏と斉藤鉄夫氏、馬淵澄夫氏、安住淳氏、西田実仁氏の5人の男性のみが壇上に並んだことを指しています。
立憲民主党の蓮舫参院議員も当時、この写真について「新しい船出を掲げる場で、女性議員の姿が見えないことには、正直、違和感がありました」と疑問を吐露していました。「多様性は言葉だけでなく、意思決定の場に表れてこそ前進します」と述べていました。
女性議員からも執行部批判
中道公認で出馬し落選した阿部知子氏も2月10日にXで、中道の結成には「高市総理の暴走を止める、生活者中心の政治として、理念は正しいと思います」と一定の理解を示しつつ、そのプロセスを「しかし徹頭徹尾執行部の独断。女性の声も無し」と批判しました。
中道改革連合は2026年2月8日投開票の衆院選で、公示前の167議席から49議席へと大幅に議席を減らしました。立憲民主党出身者は21議席、公明党出身者は28議席を獲得しましたが、立公両党の相乗効果は生まれませんでした。
党としては大敗したものの、公明出身者は2024年の前回衆院選の公明の獲得議席を上回る28議席を獲得しました。全11ブロックの比例代表で名簿の上位で処遇されたためです。立民出身の当選者は公明より少ない21議席にとどまりました。
立民出身で次世代のリーダーと目された候補が相次いで落選しました。本庄知史氏や吉田晴美氏に期待が大きかったとされています。
多様性の実現が課題に
中道改革連合をめぐっては、立民出身者を中心にさまざまな不満がうずまいています。女性議員の登用や若手の起用が進まなかったこと、執行部の独断的な運営、公明出身者への優遇措置など、党内には多くの課題が山積しています。
多様性を掲げながら、実際の意思決定の場に女性や若手の姿が見えないことは、有権者からの信頼を失う大きな要因となります。言葉の修正だけでなく、実質的な改革が求められます。
代表選は2月13日に投開票され、新代表が選出されます。新執行部が多様性の実現にどこまで本気で取り組むか、今後の動向が注目されます。