2025-10-02 コメント投稿する ▼
石垣市元教育長「君が代は指導要領で当然」 日教組は思考停止、教育虐待の懸念
この決議は賛否両論を呼び、市民団体からは「自由を侵す」との反発が出る一方で、保護者からは「子どもたちが国歌を学べていない」との懸念が寄せられている。 だが玉津氏は「学習指導要領に歴史や理科を教えると書かれているのと同じで、君が代も指導すべきと定められている。 子どもたちが歌わないのは嫌だからではなく、そもそも教えられていないからだ」と指摘する。
石垣市議会の「君が代」調査決議 元教育長が語る現場の問題
沖縄県石垣市議会が、児童生徒が国歌「君が代」を歌えるかを問うアンケートの実施を教育委員会に求める意見書を可決した。この決議は賛否両論を呼び、市民団体からは「自由を侵す」との反発が出る一方で、保護者からは「子どもたちが国歌を学べていない」との懸念が寄せられている。
石垣市の元教育長で2010年から4年間職務を務めた玉津博克氏は取材に対し、意見書は「学習指導要領に定められた教育の確認であり、正当なものだ」と語った。
「強制ではなく当然の義務」
決議について「子どもへの強制ではないか」との批判もある。だが玉津氏は「学習指導要領に歴史や理科を教えると書かれているのと同じで、君が代も指導すべきと定められている。これを強制と呼ぶのはおかしい」と強調した。
その上で、現場では本来の指導が行われていない実態を明かす。「私が高校の校長時代、小学校の卒業式に来賓として出席した際、校長も教頭も教員も、教育委員会の関係者までもが『君が代』を歌わなかった。子どもたちが歌わないのは嫌だからではなく、そもそも教えられていないからだ」と指摘する。
日教組の影響と「思考停止」
玉津氏は現場での国歌軽視の背景に日教組の存在があるとみる。「日教組は、戦争の原因を天皇制と軍国主義に求め、その象徴が日の丸と君が代だと考えている。そのため最初から毛嫌いし、日の丸や君が代については思考停止している」と語った。
教育長時代、玉津氏は入学式や卒業式での日の丸掲揚・君が代斉唱の励行を目指し、実態調査を計画していた。しかし学力向上策や教科書採択問題に追われ、着手できなかったと振り返る。「時間があれば必ず現場の調査を実行していた」と述べた。
「子どもが歌えないのは本人の自由ではなく、そもそも教員が教えていないからだ」
「学習指導要領に沿った教育を拒むのは義務違反にあたる」
「日教組は思想的に君が代を拒否し、現場を思考停止に追い込んでいる」
「成果が出ないなら校長を指導するのが教育委員会の責任だ」
「児童生徒が自然に君が代を学べる環境づくりを進めるべきだ」
教育虐待という視点
学習指導要領は全国共通の教育基準である。歴史や理科を教えない学校があれば問題視されるのと同様に、国歌教育を拒む現場は、子どもから当然の学習機会を奪っている。
これは単なる「思想上の選択」ではなく、教育行政の責務を逸脱する行為である。記事としては、こうした行為は教育虐待に等しいと捉えざるを得ない。子どもにとって「知らされないこと」は自由ではなく権利の剥奪だからだ。
教育行政に求められる責任
玉津氏は「教育委員会は実態を徹底的に把握し、教員が『指導した』と述べるなら、その具体的な成果を提出させるべきだ。結果が伴わなければ校長を指導する責任がある」と語る。
今回の石垣市議会の決議は、思想対立の問題にとどまらず、子どもの学ぶ権利を守れるかどうかを問うものだ。国歌を歌うか否かは子どもの内心に委ねられる。しかし「そもそも学ばせない」という現状は自由の尊重ではなく、教育の放棄にあたる。