2025-05-21 コメント投稿する ▼
千葉県が韓国CJ FOODSの新工場に最大70億円支援 木更津進出で地域経済に波及効果も
韓国CJグループ、千葉に新工場 県の最大70億円支援で地域経済に波及効果も
千葉県木更津市に位置する「かずさアカデミアパーク」に、韓国の食品大手CJグループの日本法人であるCJ FOODS JAPANが、新たな食品工場を設けることが決まった。県と地元自治体は、進出に伴う支援として最大70億円規模の補助金を用意しており、地域の産業振興や雇用創出に弾みがつくと期待されている。
この工場では、冷凍加工食品を中心に研究開発と製造が行われ、施設の延床面積は約8,200平方メートルに及ぶ。建設予定地は4.2ヘクタールと広大で、投資総額はおよそ110億円。2025年9月の操業開始を目指して準備が進められている。
補助金制度と進出支援の背景
千葉県では、産業集積と地域経済の活性化を図るため、「大規模投資企業立地促進補助金」や「研究所立地支援制度」などを活用し、一定の条件を満たす企業に対し補助金を支給している。CJ FOODS JAPANもこの制度の適用対象となり、進出にあたり県と木更津市から手厚い支援を受ける。
県の企業立地課は「先進的な食品開発拠点が地域に根付き、持続可能な雇用や地域産業との連携を期待している」とコメントしている。
CJ FOODS JAPANとは
CJ FOODS JAPANは、韓国のCJグループが手掛ける日本法人で、調味料「ダシダ」や冷凍食品ブランド「bibigo(ビビゴ)」、健康飲料「美酢(ミチョ)」などを日本市場に展開している。韓国の“オモニ(お母さん)の味”をコンセプトにした商品が特徴で、日本国内の韓国料理ブームも後押しし、事業は順調に拡大中だ。
今回の新工場は、日本における生産・供給体制を強化し、アジア市場への供給拠点としても機能する見通しで、「K-FOODのグローバル展開をさらに加速させる」としている。
ネット上の反応は賛否両論
このニュースに対して、SNSではさまざまな声が上がっている。
「地元に雇用が増えるなら歓迎。でも70億円はちょっと多すぎじゃ?」
「K-FOODが好きなので近くで作られるのはうれしい」
「国内企業にも同じくらい補助してほしい」
「地域に根付いてくれればいいけど、外資が優遇されるのは複雑な気持ち」
「木更津が国際都市になる日も近いかも?」
課題は“共存”と“公平感”
今回のCJ FOODS JAPANの進出は、地域活性化や新たな雇用創出という点では明るい話題だが、一方で外資企業への優遇措置に対する違和感や不公平感を抱く声も見受けられる。
県としては、企業の地元還元策や日本企業との連携を後押しするなど、地域との共存を図る取り組みが今後の課題となりそうだ。