2026-01-02 コメント投稿する ▼
百田尚樹氏「飛躍の年に」日本保守党代表が年頭会見、中国軍事演習を批判し減税実現を表明
日本保守党の百田尚樹代表氏は2026年1月2日、三重県伊勢市で年頭記者会見を行い、結党3年目となることに触れて「飛躍の年にしたい」と語りました。安全保障政策を重視し、外国人政策の見直しや減税の実現に向けて取り組む考えを示しました。
中国の軍事演習を強く批判
百田氏は、中国が2025年12月29日から台湾周辺で実施した大規模軍事演習について「大国の軍事的どう喝だ。国際社会は絶対に許してはいけない」と強く批判しました。
中国軍は「正義使命2025」と称する演習で、台湾を包囲する形で実弾射撃訓練を実施しました。陸海空軍とロケット軍が参加し、台湾の主要港である基隆港と高雄港の封鎖をシミュレートしました。中国軍機89機と軍艦28隻が確認され、ロケット弾27発が台湾の北部と西南沖に着弾しました。
中国側は「台湾独立勢力と外部干渉勢力への厳重な警告」と主張していますが、これは高市早苗首相氏が2025年11月に台湾有事について「存立危機事態になりうる」と国会答弁したことへの反発とみられています。
「中国の軍事演習は本当に危険」
「百田さんの言う通り国際社会が許してはいけない」
「台湾有事は日本の有事だと思う」
「中国の脅威に対して日本も備えるべき」
「高市政権の防衛力強化は当然」
百田氏は記者会見で、高市政権が掲げる防衛力強化について「当然賛成だ」と述べました。高市政権は防衛費を国内総生産比2パーセントに引き上げる目標を前倒しで達成する方針を示しており、百田氏はこれを全面的に支持する姿勢を明確にしました。
2026年度予算案には反対姿勢
一方で百田氏は、2026年度当初予算案については「削れるところがいっぱいある」として反対を示唆しました。具体的な削減項目には言及しませんでしたが、日本保守党は一貫して財政規律と減税を主張してきました。
日本保守党は2024年10月の衆院選で3議席、2025年7月の参院選で2議席を獲得し、合計5議席となりました。これにより公職選挙法上の政党要件を全て満たし、国政選挙の討論会への参加機会が増えることになりました。
百田氏は参院選の結果について「非常に悔いの残る選挙だ」と振り返りながらも、「名実ともに国政政党になれた」と語っていました。今回の年頭記者会見では、その国政政党としての立場から安全保障や財政に関する明確な主張を打ち出しました。
外国人政策の見直しを重視
百田氏は会見で、外国人政策の見直しに取り組む考えを示しました。日本保守党はこれまで、外国人労働者の受け入れに慎重な姿勢を示してきました。
百田氏は過去の街頭演説で、日本に居住する一部の外国人労働者について「日本の文化は守らない。ルールは無視する」などと発言し、ヘイトスピーチに該当する可能性があるとして批判を浴びたこともあります。
しかし、日本保守党の支持者の間では、外国人政策の厳格化を求める声が根強くあります。百田氏は「日本にやって来たら、日本のルールやマナーを守るのは当然のことだ。郷に入れば郷に従えだ」との持論を繰り返し主張してきました。
減税実現に向けた取り組み
百田氏は減税の実現に向けて取り組むと表明しました。日本保守党は結党以来、減税を主要政策の一つに掲げており、消費税の減税や所得税の軽減を訴えてきました。
ただし、減税を実現するための具体的な財源については明確にしていません。百田氏は2026年度予算案について「削れるところがいっぱいある」と述べましたが、どの項目を削減するのか具体策は示しませんでした。
野党からは「減税を主張するなら財源を示すべき」との批判も出ていますが、百田氏は「無駄を省けば財源は確保できる」との立場を崩していません。
結党3年目の正念場
日本保守党は2023年10月に百田氏と河村たかし氏(当時共同代表)が結党しました。しかし、2025年10月に河村氏が離党し、現在は百田氏が単独で代表を務めています。
百田氏は作家として「永遠の0」などのベストセラーを生み出し、幅広い支持を得てきました。2025年の参院選では自身も初当選を果たし、国会議員としての活動を開始しています。
結党3年目を迎える2026年は、日本保守党にとって正念場となります。国政政党として政策の実現能力を示せるかどうかが問われることになります。
百田氏は「飛躍の年にしたい」と意気込みを語りましたが、具体的な政策実現に向けた道筋は不透明です。特に減税については財源の確保が課題となっており、実現可能性について疑問視する声もあります。
ただし、安全保障政策については高市政権と歩調を合わせる姿勢を示しており、防衛力強化については一定の影響力を発揮できる可能性があります。中国の軍事的脅威が増す中、日本保守党の主張が支持を集めるかどうかが注目されます。