2025-03-20 コメント投稿する ▼
南城市、全国初の水道・電気データ連携による高齢者見守り実験を開始
■実証実験の内容
- 実験に参加する企業は、浦添市のオーシーシー、那覇市のOTNet、そして奈良県のMBTリンクの3社。
- 実証実験は1年間の予定で、費用は企業側が全額負担する。
- 南城市では、これまでにも高齢者向けに水道スマートメーターを使った実験を行っていたが、今回は電気使用データも加えてさらに精度を高める。
■これまでの取り組みと新しい取り組み
2021年3月から2022年10月にかけて、南城市ではオーシーシーとOTNetが「水道スマートメーター」を活用した実証実験を行っていた。この実験では、水道使用状況を1時間ごとにデータで収集し、長時間使用されていない場合は家族や支援員に通知が送られる仕組みだった。これにより、早期の安否確認が可能となり、高齢者が安心して暮らせるよう支援していた。
今回の実験では、水道と電気の両方のデータを同時に監視することで、より生活リズムを正確に把握し、高齢者の異変に気づくことができる。この仕組みがうまく機能すれば、居住者が体調を崩した場合や、生活に支障をきたすような問題が発生した場合に、早急な対応が可能となる。
■他の地域での類似事例
大阪市でも、スマート水道メーターを活用した実証実験が行われており、こちらも異変を検知し安否確認を行う仕組みを目指している。ただ、南城市のように電気データも組み合わせて見守る取り組みはまだ少ないため、今回の実験が注目されている。
■期待される成果と今後の展開
この実験が成功すれば、全国の自治体にも展開される可能性があり、より多くの高齢者が安心して生活できる環境が整うことが期待されている。水道と電気のデータを組み合わせた見守りサービスは、地域社会の安全を高める新たな手段となりそうだ。