2025-09-26 コメント投稿する ▼
南城市長・古謝景春氏に不信任可決 セクハラ認定否定も音声データで情勢一変
沖縄県南城市の古謝景春市長(70)に対する不信任案が9月26日、同市議会で可決されました。 第三者委員会が認定したセクハラ行為を市長本人が繰り返し否定するなかで、議員の4分の3を超える15人が賛成票を投じました。 市長が職員との会話で「キスをしたと言われているがやっていないよね」と繰り返し確認し、「訴える準備をしている」と口止めを示唆するような発言をしていたことが明らかになったのです。
南城市長セクハラ認定で不信任可決
沖縄県南城市の古謝景春市長(70)に対する不信任案が9月26日、同市議会で可決されました。第三者委員会が認定したセクハラ行為を市長本人が繰り返し否定するなかで、議員の4分の3を超える15人が賛成票を投じました。4度目の提出で初めて成立した不信任案により、市長は辞職か議会解散かの選択を迫られることになります。
「キスは絶対ない」否定を繰り返す市長
古謝市長は記者団に対し「ここでキスされたという話があるが、絶対ない。『おめでとう』と声を掛けられ、私がハグして終わった」と主張しました。職員を家族のように扱ってきたと弁明し、セクハラ疑惑を全面的に否定しました。しかし、第三者委員会は8件のセクハラ行為を認定。市長の説明と調査結果が真っ向から食い違っています。
「市長が不信任となり、市民の信を問うけじめがついた」
「音声データを聞いて心底驚いた」
「告発者を探そうとする発言は看過できない」
「被害女性の勇気ある声を支持する」
「市政の信頼回復には市長退任が不可欠だ」
音声データが情勢を一変
不信任案が過去に3度否決されてきたなか、状況を動かしたのは公開された音声データでした。市長が職員との会話で「キスをしたと言われているがやっていないよね」と繰り返し確認し、「訴える準備をしている」と口止めを示唆するような発言をしていたことが明らかになったのです。議会内では「市長が事実関係を軽視している」との批判が広がりました。
被害女性の安堵と市民への影響
不信任案可決を受け、被害を訴えた女性は「賛成討論を聞いたときは涙が止まらなかった。可決されて少しだけほっとしている。これを機に被害者が声を上げやすい南城市になってほしい」と述べました。市民の間でも「説明責任を果たさない市長は信任できない」との声が多く、今後の市政運営に大きな影響が及ぶことは避けられません。