2025-02-27 コメント投稿する ▼
オール沖縄、参院選での高良鉄美氏擁立に難色
しかし、この処分が「オール沖縄」勢力内での不和解消に繋がるとの見方は少ない。特に、昨年の衆院選沖縄4区で公認候補が落選した立憲民主党の屋良朝博衆院議員は、「社大の考え方をしっかり聞いた上で、今後の対応を党や県連として慎重に判断していく必要がある」と冷静に受け止めている。
立憲民主党内では、「高良氏への選挙協力は非常に厳しい」との見方もある。また、オール沖縄の幹部は、社大党の対応の遅さに危機感を抱き、「社大党がしこりを除去しなければ、候補者を差し替える議論を抑えきれない」と述べている。
参院選での高良氏擁立について、玉城デニー知事は「全体の合意が得られていない」と述べていたが、役職停止処分については「高良氏が責任を重く感じているということではないか」と理解を示し、「まとまるためのプロセスは非常に大事。今回は一つのポイントになる」と述べている。
一方、オール沖縄の支援団体関係者は、「処分は不十分」と不満を漏らし、「相手は強い候補者を持ってきた。オール沖縄が一つにまとまっても勝てるか分からない」と警鐘を鳴らしている。
今夏の参院選沖縄選挙区には、自民党が那覇市議の奥間亮氏(38)、参政党が和田知久氏(65)の擁立をそれぞれ予定している。社大党の高良氏が参院選に臨む中、オール沖縄内での協力体制の構築が急務となっている。