2025-05-12 コメント投稿する ▼
コメ価格、18週ぶりに下落も依然高値圏 備蓄米放出の効果は限定的?
コメ価格、18週ぶりに下落も依然高値圏
農林水産省は12日、全国のスーパーで販売されるコメの店頭価格(5キロ当たり)が4月28日から5月4日の期間で4214円となり、18週ぶりに下落したと発表した。これは前週から19円の値下げだが、依然として高値圏で推移している。
政府が備蓄米の放出を開始してから1カ月以上が経過し、ようやく価格に影響が現れたものの、前年の同時期と比べても2倍以上の水準だ。消費者にとっては、負担感が依然として大きい。
コメ価格高騰の背景:供給不足と政策の影響
コメの価格が高止まりしている背景には、複数の要因がある。まず、2023年の異常気象による収穫量減少が大きな要因だ。これに加えて、政府の減反政策による生産抑制も影響している。生産者は市場への供給を抑え、価格を維持しようとしているという指摘もある。
さらに、政府が放出を決めた備蓄米についても、市場に出回るまでに時間がかかり、消費者が実際に安価なコメを手に入れることができるかどうかは依然として不透明だ。
備蓄米放出は効果薄? 消費者の不安続く
政府は、夏までに備蓄米を毎月放出し、価格安定を図るとしている。しかし、現時点での価格下落はわずかであり、消費者の実感にはつながっていない。むしろ、「備蓄米の放出が市場価格を引き下げる」との期待が高まる一方で、生産者側が逆に出荷を抑えるなど、逆効果の懸念もある。
また、備蓄米自体の品質や品種が消費者の好みに合わない場合、販売が進まず、価格低下に寄与しにくい可能性も指摘されている。
ネットユーザーの反応
「ようやく下がったけど、まだまだ高い。これで落ち着くとは思えない。」
「備蓄米を放出するっていうけど、どこに出回ってるの?」
「農協が価格維持のために売り控えしているって本当?」
「減反政策、もう時代に合ってないんじゃないか?」
「結局は消費者が損をする構造が変わらない。」
コメの価格は、国民の食卓に直結する問題だ。政府は備蓄米の追加放出を計画しているが、価格安定につながるかは不透明だ。消費者の負担軽減に向けたさらなる対策が求められている。