2025-09-24 コメント投稿する ▼
小林鷹之氏「弁当モグモグ動画」に批判続出 自民党総裁選で市民感覚との乖離鮮明
特に「政治家の日常アピールは不要」という意見や「庶民の感覚とズレている」という批判が多い。 こうした意見は「日常切り取り型アピール」の有効性を揺さぶり、政策論争よりも話題づくりを優先する姿勢に対する不信感を示している。 だが、総裁選は国政の方向性を決める重大な局面であり、政策論争を避けて話題づくりに流れる広報は有権者を軽視しているとの批判が避けられない。
小林鷹之氏の弁当動画と話題化の背景
自由民主党(自民党)総裁選に立候補している小林鷹之=元経済安全保障担当相(50)が、Xに弁当を食べる様子の動画を投稿し、ネット上で様々な反応を呼んでいる。動画には「勝負メシ」として長崎産アジフライとコロッケ弁当を紹介する姿が映され、白いワイシャツで食事をとりながら「ゆっくり食べられないんだよね」と語るシーンもあった。
この投稿は同じく候補者である小泉進次郎=農林水産相(44)が定番とする「食事姿アップ」と重なり、比較対象として注目を浴びた。
SNSの反応と批判的視点
市民の反応は冷ややかで、選挙アピールの一環としての効果に疑問が呈された。特に「政治家の日常アピールは不要」という意見や「庶民の感覚とズレている」という批判が多い。
「こういうアピールみんなしたがるけど、多くの人は興味ないのよ」
「小泉さんと一緒 食事姿をアップする神経がわからん。何アピ? 知らんけど」
「働いても税金で取られて手取りが減るのに、弁当動画で共感が得られるわけがない」
「昼の弁当レポートはもうウンザリ。どうせなら料亭料理の支出を公開してほしい」
「総裁選の議論より食事ネタがニュースになる現状に不満しかない」
こうした意見は「日常切り取り型アピール」の有効性を揺さぶり、政策論争よりも話題づくりを優先する姿勢に対する不信感を示している。
政治広報としての限界
政治家がSNSを用いて「等身大」を演出することは珍しくない。特に食事風景や移動中のスナップは親近感を演出する定番だ。しかし、生活コスト増や物価高で苦しむ有権者にとっては「わざわざ食事を見せる必要があるのか」との違和感が強い。
一方で、候補者自身が「分刻みの日程」を伝えたい意図も見える。だが、総裁選は国政の方向性を決める重大な局面であり、政策論争を避けて話題づくりに流れる広報は有権者を軽視しているとの批判が避けられない。
総裁選と市民感覚の乖離
今回の小林氏の投稿は、一見すると無害な「ランチ動画」である。しかし、SNSで噴出した批判は、単なる揶揄ではなく「政治と市民感覚のズレ」を象徴する。働いても税負担が重く生活が苦しい層にとって、政治家の弁当投稿は共感より反感を生む。
物価高、減税、社会保障、外交といった政策論点が山積する中、弁当アピールに注目が集まる現状は、自民党総裁選全体が「泥舟政権」の延命戦術に陥っていることを浮かび上がらせている。候補者が市民生活に即した議論を打ち出せなければ、政治不信はさらに広がるだろう。