赤沢経済再生相、アポ未確定のまま再訪米強行 与党内から「フライング」批判も

2025-04-25 コメント投稿する

赤沢経済再生相、アポ未確定のまま再訪米強行 与党内から「フライング」批判も

交渉日程未確定のまま与党に伝達


赤沢亮正経済再生担当相が、米国との2回目の関税交渉に向け、重要会談のアポイントメントが未確定にもかかわらず、再訪米日程(4月30日~5月2日)を固め、与党内に根回ししていたことが複数の政府関係者の取材で明らかになった。

赤沢氏は、16日の初回交渉終了後に「月内にも再訪米する」と表明しており、交渉が順調に進んでいるという印象を与える意図があったとみられる。しかし、通常は主要人物との面会予定が確保された後に訪問日程を調整するのが外交交渉の基本であり、今回の手順逆転には政府・与党内から「何も決まっていない段階で根回しするのは軽率だ」と批判の声が出ている。

米側多忙、アポイント未取得のまま調整


24日に政府は与党幹部へ訪米予定を正式に伝え、事前了解を得たが、25日昼の時点でも、交渉相手となるベッセント米財務長官代理との面会は確定していなかった。

米国側では23〜24日にかけて主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催され、ベッセント氏は主催側の中心として多忙を極めていた。こうした事情から、面談日程の調整が難航していたとみられるが、それでも日本政府側は訪米を前提に動いていた。

政府関係者の一人は「交渉の成否を左右する人物との面会が確定しないまま渡米するのは、先方に足元を見られるリスクがある」と懸念を示す。

日程強行で交渉への影響も懸念


赤沢氏が予定通り4月30日に日本を発つ場合、米ワシントンには同日中に到着するが、5月1日昼には帰国便に乗る必要があり、現地での滞在時間は限られる。

ベッセント氏との会談可能時間は、現地時間30日午後、もしくは5月1日午前に絞られるが、日程上の余裕が極めて少ない。関係者は「仮にギリギリで面会できても、突っ込んだ交渉ができるか不透明だ」と指摘しており、今回の訪米計画自体が交渉力を損なうリスクを抱えている。

さらに、訪米後に仮に会談が流れた場合、国内外に対して日本側の準備不足を晒すことにもなりかねず、与党内では「赤沢氏はパフォーマンスを優先しすぎだ」との不満もくすぶっている。

外交交渉の基本手順に疑問符


外交交渉においては、先方との信頼関係や交渉の力関係を左右する要素が多く、アポイントメント確保を優先するのが常識とされる。今回のように、訪問日程だけを先行させる形は極めて異例だ。

ある外務省関係者は「結果オーライになればいいが、仮に面談が不発に終われば、日本の交渉姿勢そのものに悪影響を及ぼす。慎重さを欠いた対応だ」と厳しい見方を示す。

今後、赤沢氏が現地でどのように立て直すのか、また交渉内容でどれだけ成果を引き出せるのか、政府・与党内の注視が続いている。

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2025-04-26 13:47:24(先生の通信簿)

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