2025-04-20 コメント投稿する ▼
うるま市長選告示 照屋タイガ氏が第一声「利権政治を終わらせ市民本位の市政へ」
うるま市長選告示 照屋タイガ氏が「利権政治の終焉」を訴え
沖縄県うるま市長選が4月20日に告示され、27日の投開票に向けて三つ巴の激戦が始まった。前県議の照屋タイガ氏(53)は、無所属で日本共産党、立憲民主党、社民党、沖縄社会大衆党の推薦を受け、「利権政治の終焉」と「市民本位の市政転換」を掲げて第一声を上げた。対するは、自民・公明推薦の現職・中村正人氏(60)と、元自民党県議の照屋守之氏(69)。保守分裂の構図の中、各陣営が支持拡大に奔走している。
照屋タイガ氏、「裏金・利権政治に終止符を」
照屋タイガ氏は、20年間続いた保守市政を「国とのパイプによる裏金・利権政治」と批判し、「時代錯誤の政治を終わらせよう」と訴えた。市民所得が県内最低水準にある現状を指摘し、生活支援策として、学校給食の完全無償化を2学期から実施することを公約に掲げた。また、陸上自衛隊勝連分屯地へのミサイル配備に反対の立場を明確にし、「平和で誇りある豊かなうるま市を実現する」と強調した。
玉城デニー知事、照屋氏を全面支援
玉城デニー知事は、照屋氏の第一声に駆けつけ、「市民の命を守ること、経済・観光の振興は、県と市が協力して取り組むべき市民の希望、未来の姿です。タイガ候補と未来を描く選挙にしよう」と呼びかけた。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員や高良さちか参院沖縄選挙区予定候補らも応援に駆けつけ、野党勢力が結集している。
中村正人氏、「国とのパイプ」強調
現職の中村正人氏は、建設業者を動員した出陣式で、「国から予算を引き出せるのは私にしかできない」と強調。告示前には、自民党の小渕優子組織運動本部長から予算優遇のお墨付きを得ており、企業への支持固めを図っている。
照屋守之氏、「保革を超えた市政」を訴え
元自民党県議の照屋守之氏は、「保革を超えた市政」を訴え、国政野党の支持票などを切り崩す戦略を展開している。保守分裂の中で、無党派層や中間層の支持を狙っている。
選挙の構図と争点
今回のうるま市長選は、
- 照屋タイガ氏:無所属(共産、立民、社民、社大推薦)
- 中村正人氏:現職(自民、公明推薦)
- 照屋守之氏:元自民党県議(無所属)
の三つ巴の戦いとなっている。主な争点は、
- 市民所得の向上
- 学校給食の無償化
- 陸上自衛隊勝連分屯地へのミサイル配備の是非
- 国との関係性と予算確保の手法
などが挙げられる。
投開票は4月27日に行われる。各候補者の訴えが有権者にどのように響くか、注目される。