2025-04-13 コメント投稿する ▼
うるま市長選へ決意示す照屋タイガ氏 「市民との絆」掲げオール沖縄が全面支援
■ 照屋タイガ氏、政策と決意を表明
照屋氏は演説で、「国とのパイプか、市民との絆か、どちらを大切にするかが選挙の争点だ」と述べ、現市政が生み出した地域間格差や閉塞感を批判。小中学校の給食費無償化、18歳までの医療費無償化、第3子以降の保育料無償化、市独自の給付型奨学金制度の創設など、子育て支援策を中心とした政策を掲げた。また、国の軍事拡大に対して「ノー」と言える政治を実現し、市民の声が通る市政を目指すと強調した。
■ 玉城デニー知事らが応援演説
玉城デニー知事は、「沖縄県とうるま市が本当に連携できれば、みなさんの望む市政ができる。最後まで気持ちを一つに一緒に頑張ろう」と呼びかけた。また、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員ら県関係野党国会議員団、地方議員が駆けつけ、「オール沖縄」候補として参院沖縄選挙区に挑戦する高良さちか予定候補が挨拶した。
■ 主要政策の要点
- 小中学校の給食費無償化、18歳までの医療費無償化、第3子以降の保育料無償化、市独自の給付型奨学金制度の創設など、子育て支援策を中心とした政策を掲げる。
- 自衛隊勝連分屯地へのミサイル配備や津堅島での米軍パラシュート降下訓練、宮城島から辺野古新基地建設に使用する土砂の搬出など、基地から派生する問題へ明確に反対する。
- 石川と沖縄北のインターチェンジ(IC)の間にうるまIC(仮称)を設置することを国に求め、石川から与勝を結ぶうるま縦貫道路(仮称)を整備し、渋滞緩和や観光・産業振興への貢献を目指す。
- 市発注事業の入札資格を緩和し、市内の中小・零細企業へ分離分割での発注を推し進める。公平・公正で透明性のある入札制度も実現していく。
■ 市長選の構図
今回のうるま市長選には、現職の中村正人氏(60)、前県議会副議長の照屋守之氏(69)、そして照屋タイガ氏(53)の3氏が立候補を予定しており、三つ巴の戦いとなる見通しである。中村氏は自民、公明の推薦を受け、現市政の継続を訴えている。照屋守之氏は無所属で、ハードからソフトへの政策転換を主張している。照屋タイガ氏は「オール沖縄」の支援を受け、市政の刷新を目指している。
うるま市長選は、現市政の継続か刷新か、国との関係性や基地問題への対応など、多くの争点を抱えている。市民の選択が注目される。