平良識子氏、沖縄公立校給食の栄養不足を指摘　改善を求める

沖縄県議会での代表質問の中で、平良識子氏（社大）は、県内公立小中学校の給食が国の学校給食摂取基準を満たしていないことについて問題提起を行った。これに対し、沖縄県教育委員会の半嶺満教育長は、２月２１日の回答で、県内の給食が国の基準１３項目のうち、小学校で４項目、中学校で８項目で基準を下回っていると明らかにした。

平良氏が指摘した栄養不足

平良氏は、給食の栄養が十分でないことを取り上げ、特にエネルギー、カルシウム、鉄、食塩相当量の不足を指摘した。報告によると、県内の小中学校では、たんぱく質、脂質、亜鉛、ビタミンＡ、ビタミンＢ１は基準を満たしているものの、エネルギー、カルシウム、鉄、食塩に関しては基準を下回っている。また、中学校ではマグネシウム、ビタミンＢ２、ビタミンＣ、食物繊維も基準を満たしていないことが明らかとなった。

半嶺教育長の回答と対応

これに対し、半嶺教育長は、今後市町村と連携して栄養の摂取を確保するための改善策を進めると述べ、問題の改善に取り組む意向を示した。また、県教育委員会は、予算や調理設備の環境が市町村ごとに異なることを要因として挙げ、改善に向けた取り組みを強化している。

平良氏が要求した改善策

平良氏は、給食の栄養不足が子どもの健康に与える影響を憂慮し、早急な改善を求めるとともに、栄養教育や研修を強化し、関係者に対して必要な支援を行うべきだと強調した。県教育委員会は、栄養教諭などへの研修を実施し、給食の栄養状態を改善するための取り組みを進めている。