塩崎みのるの活動・発言など

「作っても儲からない農業を変える」塩崎みのる氏が参院選に出馬　れいわ新選組が比例候補発表

「令和の米騒動」の今こそ農政を変える時　塩崎みのる氏が出馬 れいわ新選組は6月25日、国会内で記者会見を開き、次期参議院選挙（7月3日公示、20日投開票）の全国比例区に擁立する新たな候補者2名を発表した。そのうちのひとりが、長年にわたって新潟県妙高市で米作りを続けてきた現役農家、塩崎みのる氏である。 塩崎氏は「今の日本の農業は、限界に来ている」と静かに、だが強い語気で語った。近年の米不足や価格高騰は、生産量の減少が一因と指摘し、「作っても儲からない」「機械が壊れたらやめるしかない」といった農家の声を繰り返し紹介。「農業の崩壊は食の崩壊に直結する。農家を守ることが、消費者を守ることにつながる」と訴えた。 > 「農業やってる人が出るってだけで心強い」 > 「現役の農家が国政に出るの、すごく説得力ある」 > 「こういう“現場の声”こそ国会に必要」 > 「“有機”をちゃんと語れる人が政党から出るのは意味がある」 > 「票入れたいと思える候補、久しぶりに出てきた」 20年の農業経験から出た決意「国が農家を支えなければ」 塩崎氏は妙高市で有機農業に従事して約20年。米農家の長男として育ち、父から農地を引き継いだ後、自らも独立し、有機栽培の研修を受けながら現在に至るまで稲作を中心とした農業に携わってきた。 この間に目にしたのは、コスト高騰と減反政策、高齢化、担い手不足により、年々やめていく農家の姿だったという。塩崎氏は「農業が好きでやりたい人はたくさんいるのに、生活が成り立たないから辞めていく」と語り、「農業でちゃんと食べていける仕組みを作るべき」と力を込めた。 そのために必要なのは「しっかりとした所得補償」「地産地消、国産国消」「種や肥料の自給体制強化」「優れた有機農法のマニュアル化」など、現場視点での具体的な提言。これらの施策を国の農業予算として形にすることが、今の政治に求められていると訴えた。 “ごはん会議”の成果を実らせる　れいわの農政の象徴候補 れいわ新選組はこれまでも、東京大学の鈴木宣弘特任教授とともに全国21カ所で「ごはん会議」を実施し、農業関係者と政策対話を重ねてきた。その中で浮き彫りとなったのが、「農業が崩壊しかけているのに、政治家は現場の声を拾わない」という怒りだった。 今回の塩崎氏の擁立は、そうした声に応えるかたちで「現場から出す農業代表」としての意味合いがある。高井たかし幹事長も「17年、18年と米作りを続けてきた農家であり、この“令和の米騒動”の今だからこそ、塩崎さんのような人が必要」と述べた。 全国比例候補とはいえ、れいわではブロックごとに地域活動を重点化しており、塩崎氏は北陸信越エリアを中心に活動していく予定。選挙期間中も「農村からの声」を街頭に届ける役割が期待されている。 農政再建に挑む“現役農家”が国政へ 塩崎氏の訴えは、農業に限らない。食料安全保障という国家の根幹、そして地域経済と人口維持という大きな課題に直結している。現在も農地に立ち続ける現役農家が国会を目指す意義は大きく、単なる「農業推進」ではなく、制度設計から根本を変えることへの挑戦となる。 「安心して作れる農業」を実現するため、塩崎氏は「農家と消費者の両方を幸せにする政治」を掲げて出馬する。票を集めるためのスローガンではなく、現場に根ざした現実的な提言を掲げて、静かに、しかし確かに戦いの一歩を踏み出した。