2025-09-22 コメント: 1件 ▼
安住淳が自民総裁選を「つまらない」と批判 臨時国会召集を改めて要求
安住氏は「国会を開かなければ議論は始まらない。 総裁選よりもまず臨時国会を召集するのが筋だ」と訴えました。 安住氏は「国民に向き合う姿勢を示すなら、すぐにでも臨時国会を開くべきだ」と主張しました。さらに、「国の将来を語るのが総裁選であるべきだ」と繰り返し強調しました。
安住淳氏、自民総裁選に「つまらない」と苦言
立憲民主党(立民)の安住淳=幹事長は2025年9月22日、国会内で記者団の取材に応じ、自民党総裁選(10月4日投開票)について「みんな同じような主張をしている感じで、ちょっとつまらない。国の将来を語ってほしい」と批判しました。総裁選が国民に開かれた論戦になっていないとの見方を示し、単なる党内権力争いで終わらせるべきではないと訴えました。
安住氏は、候補者が横並びのスローガンを並べているだけでは有権者の信頼を得られないと指摘しました。立民は長く「政策の具体性」「国会での説明責任」を重視してきましたが、その姿勢から見ても自民総裁選の議論は十分ではないという認識です。さらに、「国の将来を語るのが総裁選であるべきだ」と繰り返し強調しました。
政治空白の長期化に警鐘
安住氏はまた、参院選後の国会運営についても苦言を呈しました。自民党は比較第一党であるにもかかわらず、臨時国会を3カ月も開かず、政治空白を放置したと批判しました。「比較第一党として大きな責任がある」と述べ、与党としての責務を果たしていないと断じました。
この「3カ月の空白」は、国民生活に直結する課題の遅れを意味します。物価高騰や賃金停滞、安全保障政策の見直しなど多くの課題が先送りされてきました。安住氏は「国会を開かなければ議論は始まらない。総裁選よりもまず臨時国会を召集するのが筋だ」と訴えました。
臨時国会召集の憲法的根拠
立民はかねてから臨時国会の早期召集を要求してきました。憲法53条は「いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は臨時国会を召集しなければならない」と定めています。野党はすでに召集を要求しており、安住氏の発言は憲法上の規定を踏まえたものです。
臨時国会が開かれないことで、補正予算の編成や緊急の物価対策、外交案件の承認などが先送りされています。安住氏は「国民に向き合う姿勢を示すなら、すぐにでも臨時国会を開くべきだ」と主張しました。
国民の信頼を取り戻す議論を
安住氏の批判の根底には、政治不信の深刻化があります。政治資金の不透明さや政策決定過程の閉鎖性が問題視される中、総裁選の論点が国民生活に直結する形で示されなければ、信頼回復にはつながりません。
立民は物価対策、社会保障の持続可能性、外交の安定性を優先課題として掲げています。安住氏は「総裁選で将来像を示さないのであれば、与党としての責任を果たしていないことになる」と指摘し、国民の期待に応える形での論戦を求めました。
「総裁選が形式的でつまらない」
「国の将来を語る本格論戦を見たい」
「国会を3カ月も開かないのは無責任だ」
「早期の臨時国会召集が必要だ」
「国民に対して説明責任を果たすべきだ」
総裁選後の政局と野党の視点
安住氏の発言には、総裁選後の政局を見据えた意図もあります。自民党の新総裁が首相に就任すれば、組閣や政策決定が動き出します。その前に国会を召集させることで、野党は政権への追及の機会を確保できます。
また、早期の衆院解散・総選挙の可能性も取り沙汰されています。与党内の多数派形成が不安定であれば、政権基盤は脆弱になります。立民としては「国民の生活を直視する政党」との対比を強調し、次期総選挙をにらんで存在感を高めたい狙いがあります。
安住氏は最後に「総裁選は自民党内の権力交代でしかない。真に必要なのは国民生活を守る議論だ」と強調しました。