2025-10-01 コメント: 1件 ▼
米山隆一氏が「奈良のシカ」騒動に言及 高市早苗氏発言とSNS批判の波紋
発言の背景には、総裁選の所見発表演説会で高市早苗前経済安全保障担当相が「外国人観光客が奈良のシカを蹴り上げる」と述べたことから始まった騒動があります。 高市早苗氏の発言は総裁選の文脈で注目されましたが、奈良県の観光資源を象徴するシカをめぐる具体的な根拠が乏しいことから、強い批判を呼びました。
米山隆一氏が「奈良のシカ」騒動に言及
立憲民主党の米山隆一衆院議員は10月1日、SNSを更新し、奈良公園のシカをめぐる一連の議論について「本当に残念な人達」と投稿しました。発言の背景には、総裁選の所見発表演説会で高市早苗前経済安全保障担当相が「外国人観光客が奈良のシカを蹴り上げる」と述べたことから始まった騒動があります。
この発言に対し、奈良県の市民団体は9月29日、高市氏側に公開質問状を送付。「明確な根拠がなければ外国人に対するヘイトスピーチにあたる可能性がある」と指摘しました。以降、報道番組や取材では「外国人がシカを暴行する場面を見たことはない」と証言する地元関係者の声も伝えられました。
飲食店への批判と米山氏の反応
一部番組で証言した飲食店経営者の店が、SNS上で口コミ荒らしにさらされていると報告されました。これを受けて米山氏は「外国人が鹿を暴行するのは許せないのに(確認されていない情報)、日本人の店をバッシングするのは矛盾している」と述べ、「彼らは日本人を守りたいのではなく、誰かを吊るし上げたいだけ」と批判しました。
米山氏の指摘は、外国人批判を根拠にしていながら、事実確認が不十分なまま攻撃対象を拡大する人々への問題提起といえます。
高市氏発言の波紋
高市早苗氏の発言は総裁選の文脈で注目されましたが、奈良県の観光資源を象徴するシカをめぐる具体的な根拠が乏しいことから、強い批判を呼びました。外国人観光客へのネガティブなイメージを助長する可能性があるため、国際的な観光都市としての奈良の信頼性にも影響しかねません。
一方で、観光地では一部マナー違反やシカへの不適切な接触が散見されるのも事実です。問題は「特定国籍を一括して非難すること」が適切かどうかにあり、政治家の発言責任が問われています。
「外国人批判が事実に基づかないならヘイトにあたる」
「証言者を叩くのは筋違いだ」
「高市氏の発言は軽率ではないか」
「ネットの吊るし上げは問題を悪化させる」
「奈良の観光資源を守るため冷静な議論が必要」
奈良のシカをめぐる発言は、観光や動物保護の課題に加えて、外国人観光客との共生や政治家の発言責任といった論点にまで広がっています。米山隆一氏の「残念な人達」という批判は、事実に基づかない憶測や攻撃が社会に分断をもたらすことへの警鐘といえます。冷静な議論と根拠ある情報の共有が求められています。