2025-07-27 コメント: 1件 ▼
西村康稔元経産相が総裁選要求「選挙3連敗の責任にケジメを」石破政権に正統性を問う発言が波紋
西村康稔元経産相が総裁選挙要求「3連敗の責任、うやむやにできない」石破政権へ正面から異議
選挙3連敗に「ケジメを」自民内から突きつけられた声
自民党旧安倍派の幹部である西村康稔・元経済産業大臣が、27日にSNSへの投稿で「総裁選挙をやるべきだ」と強い言葉で党執行部に異議を唱えた。石破茂首相のもとで続いた一連の国政選挙における「3連敗」を受けてのもので、党内でくすぶる不満が表面化した形だ。
西村氏は、「選挙で3連敗した責任はうやむやにできないし、すべきでもない。ケジメは必要であり、総裁選挙をやるべきだ」と投稿。さらに、「使命感があるならば、石破首相は総裁選に勝利して正当性を得るべきだ」と述べ、フルスペック(予備選を含む全国党員投票型)の総裁選挙の実施を訴えた。
その主張の根底には、党内にくすぶる「選挙責任論」と、党員・地方組織を巻き込んだ真の信任を得る必要性という2つの問題意識がある。表向きは石破政権への助言のように見えるが、実質的には「退陣か、選挙か」という強い圧力をかけた格好だ。
「石破政権の正統性」に疑問符
石破茂首相は、外交・経済に一定の実績を示してきたものの、連続する国政選挙での敗北によって「党内基盤の弱さ」が浮き彫りとなっている。
西村氏は今回の投稿で、「党改革、政治の再生、経済・外交のかじ取りは、党員からフルに信任されたリーダーが担うべきだ」と述べており、裏を返せば、現在の石破政権がその正統性を欠いていると感じていることが読み取れる。
特に「旧安倍派」の一部では、「党員票を回避して権力を維持している」という不信感が根強く、西村氏のように正面から発言する例が増えることで、今後「総裁選待望論」が党内外で高まる可能性がある。
「フルスペック総裁選」で政権の信任を問え
総裁選に関して、西村氏は「党員全員参加のフルスペックの総裁選挙こそが、真に信任されたリーダーを生み出す」と主張している。これは、国会議員だけでなく、地方党員の声も重視すべきだという明確なメッセージだ。
現行の党則では、緊急時などを除けば、原則として任期満了時には全国の党員が参加する形で総裁選を行う。だが、選挙で連敗を喫している中で、党執行部が「選挙を避ける姿勢」を見せた場合には、強い反発が予想される。
西村氏の提起は、党改革を掲げる自民党の今後の進路を決定づける分水嶺となる可能性がある。
有権者の声
「3連敗してもダラダラ続けるのは筋が通らない」
「総裁選を開いて、石破さんが改めて信を得ればいいだけの話」
「誰が総裁になっても減税しないなら変わらない」
「西村さんの言ってることはまっとう。党員の声を無視するな」
「トップを変えれば済むと思ってるなら、それこそ責任放棄」
党内主流派と非主流派の“分断”深まる
西村氏の発言は、党内での権力闘争を象徴するものでもある。特に、旧安倍派や財政保守派からすれば、石破政権の方向性には疑問が多く、今回の投稿は「反石破」の狼煙(のろし)とも受け取られている。
他方で、石破首相自身は「政策で結果を出していく」と繰り返しており、今後の党内世論がどう傾くかが総裁選の行方を左右することになる。
国民の視線は「責任を取らない政治」への拒絶を強めており、形だけの人事刷新や表面的な「反省」では到底納得されない。いま、自民党に問われているのは「本気の再生」なのか、それとも「看板のすげ替え」なのか。西村氏の一言が、その覚悟を突きつけている。