2025-06-04 コメント: 1件 ▼
西村康稔氏が主導「次世代革新炉」の規制整備と核融合支援を提言 骨太方針に反映へ
西村元経産相が主導 革新炉と次世代エネルギー提言まとめ「骨太の方針」に反映へ
自民党の西村康稔・元経済産業相が会長を務めるエネルギー戦略議連が、次世代革新炉などの革新的エネルギー技術を推進する提言案を取りまとめた。提言は、6月13日にも閣議決定される「骨太の方針」への明記を目指しており、政府に対して早期の実行を促す構えだ。
次世代炉は「日本発で世界をリード」
会合の冒頭、西村氏は「世界の電力需要が爆発的に伸びる中で、電力を制する国が主導権を握る時代になっている」と述べ、日本が技術力を背景に再び国際エネルギー市場で存在感を高める必要があると強調した。「次世代革新炉を日本発で実用化する」との決意を語り、同議連がまとめた提言はその一歩と位置づけられている。
安全性と効率を両立 革新炉の早期導入に向けて
提言では、従来型の原子炉に比べて安全性が高く、燃焼効率も優れた次世代革新炉の開発を推進する方針を明記。あわせて、開発・設置に不可欠な規制基準の整備や、審査プロセスの迅速化にも触れており、官民一体でのスピード感ある取り組みを求めている。
核融合や新エネルギー技術の支援も
また、CO2を排出せず大容量の電力を得られる核融合技術についても、研究支援と安全規制の構築を早急に進めるよう提案。さらに、次世代半導体に欠かせないレアメタルの安定確保や、ペロブスカイト太陽電池、海洋エネルギーといったクリーン技術の実用化に向けた研究開発体制の強化も盛り込まれた。
「骨太の方針」に反映し、戦略の中核へ
西村氏はこの提言を「単なる技術支援にとどまらず、日本経済の競争力そのものに関わる国家戦略」だと説明し、政府が本提言を「骨太の方針」に確実に盛り込むことを強く求めた。エネルギー安全保障、産業振興、カーボンニュートラルの3つを同時に実現する“革新のパッケージ”として、政権への圧力を強める意向だ。
ネット上の声
「西村さんの提言、地に足がついていて良い。核融合も視野にあるのが本気度を感じる」
「やっと原子力に前向きな議論が出てきた。革新炉の審査を簡略化して早く実用化してほしい」
「エネルギーを制する者が世界を制す、って確かにそう。再エネもいいけど基幹電源が大事」
「ペロブスカイト太陽電池は日本が世界をリードできる分野。どんどん投資してほしい」
「安全第一なのはわかるけど、動きが遅すぎる。もっとスピード感を持ってやってほしい」