2025-04-25 コメント投稿する ▼
ゴールデンウイーク前にETC障害対策を徹底 国交相が中日本高速に要請、公取委の指摘にも言及
GW直前、ETC障害再発防止へ国交相が対策徹底を要請
中野洋昌国土交通相は4月25日の記者会見で、ゴールデンウイーク(GW)の交通量増加を前に、ETC(自動料金収受システム)の障害再発防止に向けて中日本高速道路の縄田正社長に対策の徹底を求めたことを明らかにした。中野氏は「今週末から繁忙期を迎える。しっかり対応してほしい」と強調し、利用者の安全と利便性確保を最優先とする姿勢を示した。
中日本高速道路では、過去にETCシステムの障害が発生し、料金所での通行に支障をきたす事態が発生していた。特に、2023年5月にはシステム障害により一部の料金所でETCが利用できなくなり、渋滞や混乱が生じた。今回の要請は、こうした過去の事例を踏まえ、再発防止に向けた取り組みを強化するためのものとみられる。縄田社長は23日に中野氏と面会し、障害の原因と当面の対策について報告した。中野氏はその際、GW期間中の安定運用に向けた万全の対応を求めた。
タクシー配車アプリの独禁法違反の可能性に言及
また、中野国交相は同日の会見で、公正取引委員会がタクシー配車アプリの運用が独占禁止法違反に当たる可能性を指摘したことについて、「重要な指摘と受け止めている」と述べた。
近年、スマートフォンを活用したタクシー配車アプリが普及し、利便性の向上が期待されている一方で、特定の事業者による市場支配や競争制限の懸念が指摘されている。国土交通省は、公正な競争環境の確保と利用者の利益保護を両立させるため、関係機関と連携しながら適切な対応を検討する方針だ。
- 中野国交相はGWの交通量増加を前に、ETC障害の再発防止を中日本高速道路に要請。
- 過去のETCシステム障害を踏まえ、安定運用に向けた対策の徹底を求めた。
- タクシー配車アプリの運用に関し、公正取引委員会の独禁法違反の可能性指摘を重く受け止め、適切な対応を検討する方針。
- 国土交通省は、利用者の利便性向上と公正な競争環境の確保を両立させるため、関係機関と連携して取り組む考えを示した。