2026-01-21 コメント投稿する ▼
中野洋昌氏が中道改革連合の共同幹事長に、元国交大臣の実務派
立憲民主党(立民)と公明党が結成した新党「中道改革連合」の共同幹事長に、公明党の中野洋昌衆院議員と立民の安住淳氏が就任する見通しとなりました。関係者が2026年1月21日に明らかにしました。中野氏は元国土交通大臣で、国土交通省出身の実務派として知られています。公明党きっての若手政治家が、新党の運営を担う重責を任されることになります。
元国交官僚から政界入り
中野洋昌氏は1978年1月4日、京都府京都市の生まれで現在47歳です。関西創価小学校、関西創価中学校・高等学校を経て、2001年に東京大学教養学部を卒業後、国土交通省に入省しました。
国土交通省では、新潟県中越沖地震や東日本大震災の復興、非接触型IC乗車カードの企画・提案、内航貨物船業界の活性化、緊急地震速報導入などに携わりました。2006年にはアメリカ合衆国コロンビア大学国際公共政策大学院で修士号を取得するなど、国際的な視野と実務能力を兼ね備えた官僚として活躍しました。
2012年の第46回衆議院議員総選挙で、故冬柴鐵三氏の後継者として兵庫8区から公明党公認で立候補し、初当選を果たしました。当時は兵庫県下の小選挙区ならびに公明党公認の当選者で最年少でした。以降、2014年、2017年、2021年、2024年と連続当選を重ね、現在5期目です。2024年10月の衆院選では日本維新の会の候補に迫られる厳しい戦いでしたが、5選を果たしています。
国土交通大臣としての実績
中野氏の政治家としての実績で特筆すべきは、2024年11月11日に第2次石破内閣で国土交通大臣、水循環政策担当大臣、国際園芸博覧会担当大臣に任命されたことです。これにより、1970年代生まれの国会議員としては初めての国土交通大臣となりました。当時46歳で、第2次石破内閣では最年少の閣僚でした。
中野氏は国土交通省出身という経歴を生かし、国土交通行政に精通しています。大臣在任中は、2025年大阪・関西万博の開催準備や、訪日外国人旅行者の増加への対応、インフラ整備など、幅広い課題に取り組みました。2025年10月10日に公明党が自公連立政権から離脱した後も、同月21日の同内閣の退陣までは引き続き閣僚を務めました。
高市早苗内閣からは自民党と日本維新の会の連立(自維連立政権)となり、公明党は野党へと転落したため、中野氏は2025年10月現在で最後の公明党出身大臣となっています。中野氏は2025年10月20日、約345日に渡る国土交通大臣の任期を終え、最後の記者会見を行いました。
中道改革連合の共同幹事長へ
2026年1月16日、立民と公明党は新党「中道改革連合」を結成しました。高市首相が早期に衆院を解散する意向を示したことを受けて、野党の体制作りが一気に加速した結果です。
中道改革連合は、立民の野田佳彦代表と公明党の斉藤鉄夫代表が共同代表に就任し、衆院議員のみで構成される政党となりました。2026年1月16日の設立時点で、立民から144名、公明から23名、さらに国民民主党の円より子氏、社民党を離党していた新垣邦男氏が参加し、合わせて169名が結党時のメンバーとなりました。
そして2026年1月21日、関係者の話として、共同幹事長に中野氏と立民の安住淳氏が就任する見通しであることが明らかになりました。安住氏は立民の幹事長として党務を取り仕切ってきた実力者です。一方の中野氏は、公明党の若手政治家として、元官僚の実務能力と国土交通大臣の経験を買われた形です。
共同政調会長には、立民の本庄知史氏と公明党の岡本三成氏が就任する見込みです。このように、中道改革連合は立民と公明党から均等に幹部を配置し、両党の協力体制を明確にしています。
中道政治の旗手として
中道改革連合は2026年1月19日に綱領を発表し、「生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義」を理念に掲げました。綱領では「右派・左派を問わず急進的な言説が目立ち始め、多様性を尊重し、共に生きる社会を築こうとする努力が、いま脅かされている」と現状を分析し、「対立をあおり、分断を深める政治ではなく、対立点を見極め、合意形成を積み重ね、生活者ファーストの政策を着実に前へと進める中道政治の力が求められている」と訴えています。
公明党が考える中道とは、人間の幸せを第一に、人間の生命・生活・生存を最大に尊重する考え方です。分断と対立をエネルギーにするのではなく、粘り強い対話で合意形成をめざす政治手法を重視しています。また、自民党に対抗する「第2新進党」をめざすものではなく、自民党と連携しながら政策を進めることもあり得るとしています。
中野氏は、こうした中道政治の理念を体現する政治家として、共同幹事長という重責を担うことになります。国土交通省での行政経験と、国土交通大臣としての政権運営の経験は、新党の運営に大いに役立つと期待されています。
国民からは、中野氏の共同幹事長就任に期待の声が寄せられています。
「中野さんは元官僚で実務能力が高い。新党の運営を安定させてほしい」
「国土交通大臣の経験があるのは大きい。政権担当能力を示せる」
「安住さんと中野さんのコンビなら、立民と公明のバランスが取れそう」
「若手の中野さんが幹事長とは、公明党も世代交代を進めているんだな」
「中道改革連合が本当に機能するか、中野さんの手腕にかかっている」
2026年衆院選への準備
高市首相は2026年1月19日の記者会見で、2026年1月23日に衆院を解散すると表明しました。選挙は2026年1月27日公示、2026年2月8日投開票で行われます。
中道改革連合は、食品の消費税をゼロにすることを基本政策に掲げるなど、生活者重視の政策を打ち出しています。選択的夫婦別姓の導入や非核三原則の堅持など、立民と公明党の政策が一致する分野を前面に押し出す一方、安全保障やエネルギー政策では両党の違いもあり、今後の政策すりあわせが課題となります。
中野氏は共同幹事長として、選挙戦略の立案や候補者調整、選挙協力の実務を担うことになります。公明党の組織票を持つ創価学会の支援を立民候補にどう振り分けるか、立民は比例で公明党候補をどう優遇するかなど、調整すべき課題は山積しています。
中野氏の政治姿勢について、2014年のアンケートでは選択的夫婦別姓制度の導入について「どちらかといえば賛成」、2024年には「賛成」と回答しています。また、日本国憲法第9条の改正には賛成する立場です。こうした政策姿勢は、中道改革連合の理念とも合致しています。
兵庫8区の地元・尼崎市に居住する中野氏は、地元での活動も精力的に行っています。好きな食べ物はカレーで、自らスパイスを買ってきて料理することもあるという一面も持っています。
中道改革連合の共同幹事長という重責を担う中野洋昌氏が、立民の安住淳氏とともに新党をどう運営し、2026年衆院選でどのような結果を出すのか。元官僚、元大臣という経歴を持つ実務派政治家の手腕が試されます。