2026-02-14 コメント投稿する ▼
社民党唯一の沖縄県議・幸喜愛氏が離党、新垣氏落選の責任取る、復帰後初の県議ゼロ
衆院選沖縄2区でオール沖縄勢力が推した中道の新垣邦男氏と社民党が擁立した瑞慶覧長敏氏が票を食い合う分裂選挙となったことについて、党と意見が一致しなかったと説明し、新垣氏落選の責任を取る形で離党を決断した。 幸喜氏の離党により、沖縄の日本復帰以降初めて社民党の県議がゼロとなる。 衆院選沖縄2区では、オール沖縄勢力が推した中道改革連合の新垣邦男氏に対し、社民党が瑞慶覧長敏氏を擁立して分裂選挙となった。
社民党唯一の沖縄県議が離党
幸喜愛氏が新垣氏落選の責任取る、復帰後初めて県議ゼロに
社民党沖縄県連の唯一の県議だった幸喜愛氏が2月14日、県連の幹部会合に出席し離党届を提出した。幸喜氏はてぃーだ平和ネット所属で沖縄市区選出の県議で、1966年生まれの57歳。衆院選沖縄2区でオール沖縄勢力が推した中道の新垣邦男氏と社民党が擁立した瑞慶覧長敏氏が票を食い合う分裂選挙となったことについて、党と意見が一致しなかったと説明し、新垣氏落選の責任を取る形で離党を決断した。幸喜氏の離党により、沖縄の日本復帰以降初めて社民党の県議がゼロとなる。
幸喜氏は会合後、記者団の取材に応じ「2区の結果に対して大きな責任を感じている。県民の皆さんに本当に心からお詫びを申し上げたい」と述べた。沖縄国際大学文学部英文学科を卒業後、沖縄テレビ放送や保険会社などに勤務し、沖縄市宮里自治会長を9年間務めた経歴を持つ。地域に根ざした活動を続けてきた幸喜氏にとって、オール沖縄の分裂は看過できない事態だった。
会合では幸喜氏のほか、前県連代表の照屋大河氏を含む8人分の離党届が受理された。市町村議員では那覇市議の喜屋武幸容氏、うるま市議の仲程孝氏、元名護市議の川野純治氏が離党した。県連によると、豊見城市議の伊敷光寿氏、宜野湾市議の我如古盛英氏は残り、社民県連所属の現職議員はこの2人だけとなった。
オール沖縄分裂選挙の傷跡
衆院選沖縄2区では、オール沖縄勢力が推した中道改革連合の新垣邦男氏に対し、社民党が瑞慶覧長敏氏を擁立して分裂選挙となった。新垣氏は2025年11月に社民党を離党して中道に参加していた前職で、オール沖縄の統一候補として支援を受けていた。
しかし社民党の福島瑞穂党首は、新垣氏の離党に反発して瑞慶覧氏を擁立した。社民党は「辺野古反対を言っているのは社民党だけ」と主張し、新垣氏との対立姿勢を鮮明にした。この分裂により、革新地盤で票を食い合う結果となった。
2月8日の投開票の結果、自民党の宮崎政久氏が70,685票で当選し、新垣氏は57,500票、瑞慶覧氏は14,131票で落選した。新垣氏と瑞慶覧氏の得票を合計すると71,811票となり、宮崎氏の得票を上回っていた。分裂選挙がなければ新垣氏が当選していた可能性が高く、オール沖縄の分裂が明暗を分けた形となった。
県連幹部も離党を残念視
県連の狩俣信子顧問と多和田栄子副代表は会合後、記者団の取材に応じ、多数の離党者を出したことや今回の衆院選結果について「残念だ。新垣氏も当選してほしかったし、瑞慶覧氏も比例復活が狙えたがかなわかった」と述べた。
瑞慶覧氏は前南城市長で、社民党沖縄県連の一部は県連の組織決定を経ていない手続きだとして擁立に反対していた。オール沖縄勢力の伊波洋一、高良沙哉両参議院議員も「当選もしないであろう人をぶつけるのはやるべきではない」と瑞慶覧氏の擁立を批判していた。
幸喜氏や離党した市町村議員らは、この分裂選挙に反対の立場だったと見られる。選挙前から社民党所属の県議や市議が離党を検討していることが報じられており、分裂選挙による新垣氏の落選という結果を受けて、離党を決断したとみられる。
沖縄の政治地図が変化
社民党は前身の日本社会党時代から沖縄で一定の勢力を保ってきたが、今回の一斉離党により県議会での議席を完全に失った。日本復帰以降、社民党または社会党が県議会で議席を失うのは初めてのことで、沖縄の政治地図が大きく変化したことを示している。
幸喜氏は沖縄市宮里自治会長として地域活動に尽力し、2024年6月の県議選で当選したばかりだった。わずか8カ月での離党となり、オール沖縄分裂の影響の大きさを物語っている。
今後、幸喜氏や離党した議員らがどのような政治活動を展開するのか、また社民党沖縄県連が残った2人の市議でどう再建を図るのかが注目される。