2025-10-26 コメント投稿する ▼
水俣病の実態を知ろう 堀川あきこ衆院議員が現地視察
堀川氏は、高岡朱美、平岡朱の両市議とともに、汚染が広がった現場を視察し、未救済の被害者が多く残されている現状を確認しました。 堀川氏は、水俣病の問題がなぜ長年にわたって解決されてこなかったのかを振り返り、被害者救済が遅れた理由として「チッソへの依存関係」や「企業利益が人命より優先されていたこと」を挙げました。
水俣病の実態知ろう 堀川あきこ衆院議員が現場を視察
日本共産党の堀川あきこ衆院議員は、2025年10月26日、熊本県水俣市を訪れ、水俣病の歴史や実態を知り、被害者救済と問題解決のために広く知らせることを目指して現地視察を行いました。堀川氏は、高岡朱美、平岡朱の両市議とともに、汚染が広がった現場を視察し、未救済の被害者が多く残されている現状を確認しました。
水俣病の被害と未救済の現状
水俣病は、1950年代に熊本県水俣市で発生し、メチル水銀を含む廃液を海に放出したことが原因で、多くの人々が深刻な健康被害に見舞われた公害病です。最近では、「ノーモア・ミナマタ第2次訴訟」において、熊本、大阪、新潟の各地裁判決で合わせて179人が水俣病に罹患していることが認められ、依然として未救済の被害者が多数残されていることが明らかになっています。
堀川氏は、こうした現状を解決するために、まずその実態をしっかりと理解し、広く知らせることが重要だと述べました。水俣病の被害者は依然として救済が進まず、現在もなお、健康被害を受けた多くの人々が救済を求めて闘っています。
視察の内容と確認された被害
堀川氏は、視察で水俣病の被害がどれだけ広がったかを確認しました。視察には、水俣病の原因となった加害企業チッソ(現JNC)の工場跡地をはじめ、メチル水銀を含む廃液が放出された百間排水口跡、汚染された水俣湾の一部などが含まれており、その広がりを実際に見てきました。
特に、水俣湾の浚渫作業が行われた親水公園を訪れた際には、ヘドロなどが埋め立てられ整備された場所を目の当たりにし、企業の利益が人々の命や健康よりも優先された結果、どれほど深刻な影響を及ぼしたのかを再確認したとのことです。
被害者救済の遅れと今後の課題
堀川氏は、水俣病の問題がなぜ長年にわたって解決されてこなかったのかを振り返り、被害者救済が遅れた理由として「チッソへの依存関係」や「企業利益が人命より優先されていたこと」を挙げました。水俣市が長年にわたりチッソに依存してきたため、被害者救済が遅れ、今なお未解決の問題が残り続けているのです。
視察を通じて堀川氏は、改めてすべての被害者が救済されるべきだと強調し、「救済から取り残されたすべての被害者を救済するために、連帯して頑張りたい」と述べました。これからも水俣病問題の解決に向けた努力が続けられるべきだと訴えました。
連帯の重要性
水俣病の問題解決に向けた取り組みは依然として途上にありますが、堀川氏の視察はその重要性を再確認するものとなりました。企業の責任を問うとともに、被害者の救済を確実に進めるための政治的な取り組みが必要です。また、地元住民や被害者団体との連帯を深め、共に声を上げ続けることが求められています。
今後も、水俣病に関する歴史的な真実を広く知らせ、未救済の被害者を支援するための活動が進められることが期待されます。