2025-03-21 コメント投稿する ▼
維新・前原誠司氏インタビュー:教育無償化で格差是正、政治改革への強い決意
教育無償化への強い信念
- 高校無償化の必要性
前原氏は、教育は親の所得に関係なくすべての子供に平等に与えられるべきだと力強く主張した。「高校無償化は始まりにすぎない」と語り、無償化政策は高校だけでなく、もっと広範囲な教育制度への拡大が必要だと説いた。教育機会の格差をなくし、すべての子供が等しく学べる環境を作りたいと考えているという。
- 格差是正の重要性
彼は、大学進学と生涯賃金に大きな差がついてしまう現状を指摘。親の所得差がそのまま子供たちの教育機会や未来に影響を及ぼす社会を、「リセット」したいと強調した。大学に行くことが全員に必要ではないものの、所得格差が教育機会の格差につながり、それが賃金格差に結びつく現状を何とかしたいと語った。
- 少子化と教育の未来
少子化の影響で、無償化していなくても定員割れを起こす公立高校が増えているという現実を指摘。学校の統廃合は避けられないが、それでも子供たちが選びたくなるような学校づくりに力を入れるべきだと述べた。
- 個人的な背景からの情熱
前原氏は、父親が急死した経験を語りながら、予期しない出来事が子供たちの人生に大きな影響を与えることを理解していると語った。「子供は親を選べないからこそ、どんな状況でも夢を追える社会を作りたい」という思いが、教育無償化への強い情熱に繋がっている。
自民党と政府への批判
- 商品券配布問題に対する厳しい視線
石破茂首相が実施した商品券配布に対し、前原氏は「金権政治の一環」と強く批判した。自民党の金権体質は深刻であり、商品券で人心をつかもうとするやり方は、実質的に買収行為だと述べた。これに対して、維新の立場としては、政策の実現を重視する立場を崩さない。
- 年金改革の懸念
また、年金制度改革法案についても懸念を表明。厚生年金の積立金を使って基礎年金を底上げする案について、目的外使用ではないかと疑問を投げかけた。
維新の今後の戦略
- 参院選への意気込み
参院選に向けて、維新は国民民主党に対して支持率で差をつけられている現状に危機感を持ちながらも、政策実現を最優先に進む方針を示した。「教育無償化や社会保障改革など、具体的な提案をして与党がのめる形で実現していきたい」と意気込んでいる。
- 不信任決議案への対応
石破内閣に対する内閣不信任決議案については、「何でもありだ」と述べ、場合によっては賛成する考えを示した。ただし、予算案に賛成したからといって不信任案に反対するわけではないという立場をとった。
- 自公連立政権に加わらない理由
自民党との連立政権については、現行の小選挙区制の下では連立した政党が最終的には見捨てられると指摘。「維新が自民党と手を組んでも、最終的には捨てられる」と冷静に分析した。