2025-08-31 コメント: 1件 ▼
オド良太郎県議が抗議活動を批判 「車の前に飛び出すな」発言に波紋
沖縄県議が抗議活動の在り方を批判
沖縄県議会議員のオド良太郎氏が、自身のSNSで抗議活動に対する強い問題提起を行った。投稿では「車の前には飛び出すな」という基本的な交通安全の教えを引用し、事故につながった行為を不法行為だと断じている。
オド氏は「車両の進行方向に出るとか路上で寝転ぶとか、公の土地に無許可で物を建てる等は抗議活動にあらず、単なる不法行為に過ぎない」と主張した。特定の事例に言及はしていないものの、沖縄では米軍基地や公共工事をめぐる抗議活動の現場で道路上の座り込みや通行妨害が繰り返されてきた経緯があり、今回の発言はそうした行動を念頭に置いたものと受け止められている。
事故防止と抗議活動の境界
沖縄ではこれまで抗議活動の過程で交通事故や小競り合いが発生し、地域社会に緊張をもたらしてきた。オド氏の指摘は「抗議の自由」と「公共の安全」の線引きを巡る議論を呼んでいる。
抗議行動は憲法で保障された表現の自由の一環とされる一方、道路を封鎖したり無許可で設営物を設置したりする行為は、刑法や道路交通法に触れる場合がある。今回の投稿は「抗議活動の自由」と「法令順守」のバランスをどう取るかを改めて社会に突きつけた格好だ。
反応と広がる議論
ネット上では賛否が分かれている。
「正論だと思う。抗議の自由と不法行為は別問題」
「表現の自由を守るなら道路占拠は許されない」
「でも基地問題は声を上げなければ伝わらない」
「弱者の抗議を力で押さえ込むように聞こえる」
「抗議と治安維持の線引きをどうするか難しい」
沖縄に限らず全国各地で、公共の場を使った抗議活動は繰り返されてきた。市民の権利としての抗議と、地域住民や通行人の安全確保はしばしば衝突する。
抗議活動と法治国家の原則
オド氏の発言は、単なる個人の意見表明にとどまらず、今後の抗議活動のルール作りや法的枠組みの議論にも影響を与える可能性がある。民主主義の下で抗議は重要な手段だが、それが違法行為に転じれば社会全体の信頼を損なう。
沖縄の抗議運動は長年続いてきたが、交通安全や公共秩序との調和をどう実現するのかは大きな課題だ。今回の発言はその本質的な問いを突きつけている。