2025-08-01 コメント投稿する ▼
麻生太郎氏「石破自民では選挙に勝てない」発言に波紋 衆院選見据えた体制見直しを要求
自民・麻生太郎氏、衆院選へ危機感 「石破自民では勝てない」発言も
衆院選に向け麻生氏が危機感を表明
自民党の麻生太郎最高顧問が、8月1日に開かれた自身の派閥会合で、次の衆議院選挙を見据えた発言を行った。麻生氏は「次に目指すべきは衆院選で勝利し、衆院で議席を回復させることだ。勝利できる体制を整えることを、われわれは行っていかねばならない」と語ったと出席者が明かした。
この発言の背景には、7月の参院選における自民党の大敗がある。特に石破茂首相の政権運営に対する不満が党内で顕在化しており、今回の麻生氏の発言もその延長線上にあるとみられる。派閥幹部によると、麻生氏は会合の中で「地方組織の士気が下がっている」との声にも耳を傾け、「このままでは次も危うい」と繰り返し危機感をあらわにしていたという。
「石破自民では勝てない」元首相が苦言
参院選から数日後の7月23日、石破首相は麻生氏をはじめとする自民党の元首相3人と会談している。その場で麻生氏は「石破自民党では選挙に勝てないことが明らかとなった。対応をすべきだ」と直言したと関係者が証言している。
石破政権は発足当初こそ世論の一定の期待を集めたが、経済対策や外交姿勢、党内マネジメントにおいて支持基盤の分裂を招いたとの指摘もある。特に石破氏の「対話重視」の姿勢が、保守層からは「曖昧なリーダーシップ」と受け止められており、今回の選挙結果がそうした不満の表れとする見方もある。
一方で、麻生氏の発言に対しては党内外から賛否の声が上がっており、「党内結束を乱す発言ではないか」とする意見も存在する。
石破首相の進退に影響も?
石破茂首相にとって、今回の参院選大敗と麻生氏による「選挙に勝てない」という評価は、政権運営に大きな重圧を与える。党内ではすでに一部の若手議員や地方組織が「選挙責任を明確にすべき」との声を上げ始めており、今後の内閣支持率や地方選の動向次第では、総裁選や内閣改造の議論が早期に浮上する可能性もある。
また、麻生氏が指摘した「勝てる体制」とは、単なる人事刷新にとどまらず、政策の軌道修正や党内意見の集約など、より本質的な党改革を意味しているとの解釈もある。保守系議員の間では「減税やインボイス廃止など、国民生活に直結する政策こそが必要だ」との声が強まっている。
有権者の声は?
石破政権と麻生発言に対して、市民や有権者からはさまざまな声が上がっている。
「麻生さんの言う通り。今の自民党は国民の生活とズレてる」
「選挙のための体制って、それより政策をどうにかしてくれ」
「石破さんには期待してたけど、ちょっと弱腰すぎる」
「また派閥の都合? 国民そっちのけで勘弁して」
「減税の話すら出てこない今の政権に何の魅力もない」
政策面での明確なビジョンが見えない中、有権者の多くは「誰がトップか」以上に「何をしてくれるか」に注目しており、今後の政権与党の対応次第では、さらに支持離れが進む可能性もある。
政権再構築のカギは「具体的な政策」
石破首相に対しては、「言葉より行動を」との声が日に日に強まっている。特に、物価高騰や中小企業の疲弊、家庭の税負担増といった課題に対し、減税や規制緩和など、即効性のある政策が打ち出せなければ、党内の動揺はさらに加速するだろう。
麻生氏の「勝てる体制を整えねばならない」という言葉は、単なる選挙対策の警鐘ではなく、今の政権が取り組むべき現実的課題を突きつけている。政権維持に向けて、石破首相がどのような決断を下すのか、今後の政治情勢に注目が集まる。