2025-05-09 コメント投稿する ▼
自民党、麻生氏トップのFOIP戦略本部設置 外交強化と保守結集で「ポスト石破」を見据えた動き
自民党、外交戦略強化へ新組織設置
自民党は、日本の外交力強化を目的とした「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)戦略本部」を党政務調査会内に設置し、5月14日に初会合を開催する。本部長には麻生太郎最高顧問、本部長代理に高市早苗前経済安全保障担当相、幹事長代理には小林鷹之元経済安全保障担当相が就任予定である。この新組織は、安倍晋三元首相が提唱した外交方針の継承と発展を目指し、保守系勢力の結集を図る狙いがあると見られている。
安倍外交の継承と発展
FOIP戦略本部は、安倍元首相が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」構想を継承し、価値観外交を推進する方針である。初会合には、1月に国家安全保障局長を退任した秋葉剛男氏を講師として招き、トランプ米政権への対応など、今後の日本外交の展望について議論が行われる予定である。
保守系勢力の結集と「ポスト石破」への布石
FOIP戦略本部の役員には、旧安倍派の西村康稔元経済産業相や萩生田光一元政調会長が副本部長として就任する見通しである。また、昨年の党総裁選で高市氏の推薦人となった議員の多くも役員に名を連ねる予定であり、関係者は「ポスト石破をにらんだ動きではないか」との見方を示している。