2025-12-03 コメント投稿する ▼
麻生副総裁が高市台湾有事答弁を支持「中国から言われるくらいでちょうどいい」強気姿勢鮮明に
高市政権にとって重要な後ろ盾である麻生氏の発言は、政府の対中姿勢を一層鮮明にするものとして注目を集めています。 高市首相は11月7日の国会答弁で「台湾に対し戦艦による武力行使が行われれば、どう考えても存立危機事態になり得る」と発言し、これが日中関係の急激な悪化を招いています。
麻生氏の明確な支持表明
12月3日、麻生派議員が都内で開いたパーティーの席上で、麻生太郎副総裁は高市首相の国会答弁について「今まで通りのことを具体的に言っただけで何が悪いのか、という態度で臨んでいただけるというので、私も大変喜ばしい」と明言しました。
さらに、中国からの強烈な批判についても「言われるくらいでちょうどいい」と述べ、「今までのところ、これによって大問題に発展するわけでもない」との認識を示しました。この発言は、中国の威圧的な外交姿勢に対して日本が毅然とした態度を取るべきだとする麻生氏の信念を反映したものです。
激化する日中対立の背景
高市首相は11月7日の国会答弁で「台湾に対し戦艦による武力行使が行われれば、どう考えても存立危機事態になり得る」と発言し、これが日中関係の急激な悪化を招いています。中国外務省スポークスマンは「14億の中国人民が血肉で築き上げた鉄の長城の前で、頭を打ち割られ、血まみれになる」という過激な表現で日本を非難しました。
中国は経済・外交両面で報復措置を取り、習近平国家主席ら指導部は高市氏の発言撤回を求めて日本への圧力を強めています。日本産水産物の輸入停止や日本向け渡航の注意喚起といった制裁措置も発動されました。
「麻生さんが正しいと思います。中国に負けてはダメ」
「堂々としていていいですね。弱腰外交はもううんざり」
「高市首相を支える麻生さんの姿勢は頼もしい」
「中国の脅しに屈しない日本でいてほしい」
「毅然とした対応が日本の国益につながる」
党内結束と対中戦略
過去に麻生氏自身も「台湾有事は日本有事」「台湾有事は存立危機事態になる可能性が極めて高い」と発言しており、高市首相の答弁は従来の自民党の基本的な認識に沿ったものです。麻生氏は自民党総裁選の決選投票で高市氏を支持するよう派内議員に指示し、勝利の立役者となっており、政権の重要な後ろ盾として機能しています。
麻生氏は高市内閣について「生んだ以上は育てねばいかん」との決意を表明しており、党内の重鎮として政権を支える意向を明確にしています。
国民世論の動向
日中関係の悪化が始まった11月中旬以降に実施された世論調査では、内閣支持率はほぼ横ばいか上昇しており、高市政権の対中強硬姿勢が国民に一定の支持を得ていることが示されています。産経新聞の調査では「存立危機事態」への言及について「適切だ」が61.0%に達しました。
外交的影響への懸念
一方で、外交専門家からは「高市総理は外交上の『あいまいさ』というカードを使わず、手の内をさらしてしまった」「この発言が今後、日中関係の長期的な冷え込みにつながる可能性が懸念される」との指摘も出ています。
11月18日の日中外務省局長協議では、双方の立場を言い合う応酬となり、対立が長期化する恐れが浮き彫りになりました。
麻生氏の支持表明は、高市政権が中国の圧力に屈することなく、日本の安全保障政策を貫く強い意志を内外に示すものです。ただし、経済面での悪影響や長期的な日中関係への懸念もあり、今後の政権運営において慎重な舵取りが求められています。