2025-10-05 コメント投稿する ▼
「高市で行くから」麻生太郎氏の一言が決めた総裁選の勝敗 派閥再結集で保守中枢が復権へ
自民党総裁選の最終盤、「高市で行くから」という麻生太郎最高顧問の一言が勝敗を分けました。 女性初の総裁となった高市早苗氏の誕生の裏には、派閥の思惑と、最後の瞬間に流れを変えた“麻生号令”がありました。 今回の総裁選で見えたのは、派閥再結集の新しい形でした。 麻生氏の判断に呼応するように、旧岸田派の一部や無派閥議員も動きました。
「高市で行くから」麻生太郎氏の一声が勝敗を決めた 裏で動いた“派閥の再結集”
自民党総裁選の最終盤、「高市で行くから」という麻生太郎最高顧問の一言が勝敗を分けました。女性初の総裁となった高市早苗氏の誕生の裏には、派閥の思惑と、最後の瞬間に流れを変えた“麻生号令”がありました。
麻生氏の決断、「高市で行く」
4日朝。麻生氏は夜を徹して票の動きを読み、高市氏が地方票でリードしていると確信します。そして、投票先を決めかねていた派閥議員に電話をかけました。「党員票に合わせろ。高市で行くから、言うなよ」。この“密かな号令”で、麻生派の流れが一気に固まりました。
麻生氏の陣営は「ばくちに勝ったな」と笑みを浮かべたといいます。昨年の総裁選で非主流派に回り、冷や飯を食った麻生氏にとって、今回は雪辱の一手でした。
「やっぱり麻生さんは勝負勘がある」
「高市さんに決めた瞬間、流れが変わった」
「派閥をまとめたのは麻生氏の力」
「政局の“読み”はまだ衰えていない」
「一言が勝敗を決めた、まさに老練の一手」
SNSでは、長年の政治勘で形勢を一変させた麻生氏への驚きと称賛が広がりました。
「小泉包囲網」崩壊、失速の影に党内不信
総裁選の序盤では、小泉進次郎農相が勢いを見せていました。若手や無派閥議員の支持を集め、「改革派」として注目されていたからです。しかし、終盤になると、「小泉氏では政権運営が不安」という空気が党内に広がり始めました。
演説では以前のような熱を感じさせず、SNSでの“やらせ投稿”問題も逆風となりました。「安全運転すぎて、個性がなくなった」と中堅議員が語るように、最後まで勢いを取り戻せませんでした。
林芳正官房長官を支援する議員の一部も、最終的には高市氏に流れました。「右手なら小泉、左手なら高市」と言われた林陣営のサインも、最後は高市側に傾いたのです。
派閥再編の中心に麻生・高市ライン
今回の総裁選で見えたのは、派閥再結集の新しい形でした。旧安倍派の支持を受け、麻生氏、茂木敏充前幹事長、小林鷹之元経済安保担当相が同じ方向を向いたことで、党の主導権が再び保守系へと戻りました。
麻生氏の判断に呼応するように、旧岸田派の一部や無派閥議員も動きました。「岸田氏は最後まで沈黙していた。諦めたのだろう」と党関係者は語ります。
高市政権が誕生した瞬間、1年前の石破政権とは真逆の構図が完成しました。“非主流派”とされた保守勢力が再び中心に返り咲いたのです。
「女性初の総裁」誕生、その裏の現実主義
高市氏は総裁選で、保守的な政策姿勢を崩さずに戦い抜きました。選択的夫婦別姓制度には慎重で、安全保障強化と減税を最優先に掲げました。「馬車馬のように働く」という発言が物議を醸しましたが、その裏には「国を立て直す覚悟」が込められていました。
麻生氏が支えたのは、まさにその“現実主義”の姿勢でした。派閥の恩義よりも、政策の確実な実行を重んじる。そこに麻生氏は自らの政治哲学を重ねたのです。
「高市で行く」という麻生氏の短い一言は、単なる戦略ではありません。それは、“失われた10年”を取り戻すために、再び保守の軸を立て直す決意表明でもありました。