2025-10-29 コメント投稿する ▼
維新・橋口奈保氏が茨城3区支部長を辞退、衆院選で惨敗後わずか1年
橋口氏は2024年10月の衆院選で同区から立候補したばかりでしたが、わずか1年足らずで支部長を退くことになりました。 維新は同時に、林佑美衆院議員の離党届を10月28日付で受理したことも発表しており、地方組織の混乱が深刻化しています。 前回2021年の衆院選で茨城3区から立候補した維新の候補は31,100票を獲得していましたが、橋口氏はそこから約7,400票も減らしました。
橋口氏は47歳。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経て二級建築士の資格を取得し、建築会社に勤務していました。2018年には東京都練馬区議会議員に都民ファーストの会から初当選し、区議を務めましたが、2023年4月の都議選で落選した後、維新に合流しました。
わずか1年で支部長辞退の背景
橋口氏は2024年6月に維新から茨城3区の衆院選挙区支部長に選任され、同年10月27日の衆院選に初めて国政選挙へ挑戦しました。選挙では「議会改革」「行政改革」を掲げ、自身の子どもが障害者であることから「障害者に優しい街づくり」も訴えていました。
しかし、結果は厳しいものでした。茨城3区には自民党前職の葉梨康弘氏、立憲民主党新人の梶岡博樹氏、共産党新人の大内久美子氏、れいわ新選組新人の加川裕美氏の計5人が立候補する混戦となりました。橋口氏は23,741票を獲得しましたが5人中3位にとどまり、当選には遠く及びませんでした。
「維新は茨城で全然浸透してない。橋口さん頑張ってたけど厳しかったね」
「練馬区議から茨城3区って、地盤がないのに無理があったでしょ」
「また支部長辞退か。維新の地方組織、ボロボロじゃん」
「選挙で負けたからって辞めるなら、最初から出るなよって話」
「維新は大阪以外じゃ勝てないって証明されたね」
前回2021年の衆院選で茨城3区から立候補した維新の候補は31,100票を獲得していましたが、橋口氏はそこから約7,400票も減らしました。維新の党勢低迷が地方選挙区でも顕著に表れた形です。
橋口氏が支部長を辞退した具体的な理由は明らかにされていませんが、選挙での敗北と維新の地方組織の不安定さが影響しているとみられます。維新は現在、高市早苗総裁率いる自民党と連立政権を組んでいますが、自民批判を掲げて支持を拡大してきた維新が、その批判対象と手を組むことへの矛盾に悩む地方議員や候補者が増えています。
相次ぐ離党と地方組織の崩壊
維新は今回、橋口氏の支部長辞退に加えて、林佑美衆院議員の離党届を受理したことも発表しました。林氏は比例近畿ブロック選出で、和歌山県総支部の組織運営に強い不満を持っていました。林氏は「県総支部の意思決定の場から排除されていた。健全な組織運営を再三求めたが改善されなかった」と説明しています。
維新の地方組織では離党者が相次いでおり、2023年から2025年にかけて首長と地方議員の数が808人から711人へと約1割減少しました。2025年7月の参議院選挙では、比例代表の得票率が7.39パーセントと、2022年参院選の14.8パーセントから半減しました。
党は選挙総括で「大阪依存・全国展開の遅れ」を構造的課題として認めており、地方組織からは「特別党員や平時の活動が少なく、選挙時に動いてくれる基盤が不足している」との声が多く寄せられています。
「改革政党」の看板が揺らぐ
維新は「身を切る改革」を掲げ、自民党を中心とする既存の政治システムへの批判を吸収することで支持を拡大してきました。しかし、その批判対象である自民党と連立を組んだことで、党のアイデンティティが揺らいでいます。
橋口氏のような地方候補者にとって、維新の看板は以前ほど魅力的ではなくなりつつあります。選挙で結果を出せず、党の方針にも疑問を感じる候補者が支部長を辞退するケースは今後も増える可能性があります。
維新は今後、地方組織の立て直しと党勢回復が喫緊の課題となります。橋口氏の支部長辞退は、改革政党を標榜する維新の地方戦略が行き詰まっていることを象徴する出来事と言えるでしょう。
 
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
			       
                     
                     
                    