2025-07-24 コメント投稿する ▼
岡野純子衆院議員を公選法違反で告発 「標旗」掲示巡り千葉選管が動く
比例代表候補の「標旗」掲示に違反の疑い
国民民主党の岡野純子衆院議員が、参院選中に比例代表の「標旗」を使用して選挙区候補を応援したことが、公職選挙法に抵触する可能性があるとして、自民党千葉県連の阿部紘一幹事長が24日、千葉県警に告発状を提出し、受理された。問題となったのは、街頭演説の際に使用された標旗の内容とその掲示方法である。
岡野氏は、千葉選挙区で立候補していた国民民主党公認の小林さやか候補を応援する際、「参議院比例代表選出議員選挙 小林さやか」と書かれた標旗を掲示。比例代表の形式で名前を出しながら、選挙区候補の応援を行ったことで、「標旗の不適切使用」と見なされた。告発状では、これが「公職選挙法に違反する選挙運動にあたる」とされている。
自民・阿部幹事長「2馬力選挙」と指摘
告発を主導した阿部氏は、「比例と選挙区の両方から支援を集めようとする“2馬力選挙”に等しい」と厳しく批判。「今後同様の手法がまかり通れば、公選法の趣旨が形骸化しかねない。抑止の意味も込めての告発だ」と語った。
比例代表候補は、全国を対象に選ばれるため、選挙区内の個別候補を特定して直接支援することは原則として制限されている。こうした中、標旗で選挙区候補の氏名を明示しながら応援演説を行ったことは、選挙の公正性を損なう行為と見なされる可能性がある。
「比例の看板で区の候補を応援って、完全にグレーじゃない?」
「どう見ても選挙区の宣伝でしょ。フェアじゃない」
「これ、ルールをねじ曲げた選挙運動だと思う」
「比例で応援に来た人が地元候補の名前出して演説?普通におかしい」
「今後どの政党もマネし出したら選挙制度崩壊する」
市民からは、選挙の公平性を懸念する声が相次いでいる。
岡野氏は沈黙 国民民主党も対応明らかにせず
岡野議員は現在、比例南関東ブロック選出の衆院議員であり、街頭活動でもその肩書きを使用していたとされる。しかし、現時点で本人からの明確な説明はなく、国民民主党もこの件について公式な対応を表明していない。
告発されたことで、県警は今後、当日の演説内容や標旗の実態、また使用意図などを詳しく調査するものと見られる。仮に違反と認定された場合、選挙運動に関わる責任の所在が問われる可能性も出てくる。
制度の抜け道を使う選挙手法への警鐘
今回の告発は、単なる形式ミスの問題ではなく、制度の隙間を突いた「戦術的選挙運動」が横行することへの警鐘とも言える。特に比例代表制度は、政党単位での選挙戦を前提としているため、その枠を超えて地域候補に個別支援を行うことは、公正性を損なう行為とされやすい。
有権者の信頼を支えるためにも、選挙運動におけるルールと倫理の線引きが、今後改めて問われることになりそうだ。