2025-07-18 コメント投稿する ▼
岡野純子議員に「2馬力選挙」批判 比例標旗で選挙区支援し自民が告発 国民民主は謝罪
岡野純子議員が比例の標旗を誤使用 「痛恨の極み」と謝罪も疑念消えず
「比例の顔」で選挙区支援?公文書偽造容疑で自民が告発
制度軽視か、公選法のグレーゾーンか 公平性に市民から厳しい声
“クリーンな選挙”掲げる国民民主 岡野議員の説明責任に注目
国民民主党の岡野純子衆院議員(比例南関東)が、参院選期間中に比例代表候補用の標旗を使用しながら、千葉選挙区の候補者の支援活動を行っていた問題が波紋を広げている。自民党千葉県連は18日、この行為が公文書偽造などにあたるとして千葉県警に告発状を提出。岡野議員本人や所属する国民民主党千葉県連は謝罪したが、有権者からは「故意ではないのか」と疑う声も多く上がっている。
岡野議員の街頭演説に“選挙区の名前入り標旗”
問題となったのは、岡野純子議員が比例代表候補用として交付された標旗(のぼり)に、千葉選挙区の候補者名を記載し、その候補を応援する街頭演説に使用していたという事実である。選挙管理委員会によれば、比例代表候補者には6枚、選挙区候補者には1枚の標旗が交付され、それぞれの使用場面は厳密に分けられている。
本来、比例代表候補者である岡野議員は自らの選挙活動にのみ比例用の標旗を用いるべきだが、今回はその標旗を用いて選挙区候補のために演説を行ったことが、公職選挙法違反の可能性を指摘されている。
国民民主党千葉県連は18日までに公式コメントを発表し、「クリーンな選挙を徹底してきたつもりでしたので、痛恨の極みです」と謝罪した。岡野議員本人からは個別の声明はまだ出されていないが、党本部は事実確認を急いでいるとみられる。
自民党「2馬力選挙ではないか」 公平性に疑問
岡野議員の行動を受け、自民党千葉県連は18日、公文書偽造、公職選挙法違反などの疑いで岡野議員を千葉県警に告発。幹事長の阿部紘一県議は取材に対し、「他の候補は正規の標旗を1枚しか使えないのに、比例の立場を使って2枚目を掲げたようなもの。まるで“2馬力選挙”だ」と強い口調で批判した。
また、選挙管理の専門家からも「比例代表制度は政党支持を測るためのもので、選挙区活動と混同されれば制度の信頼性が損なわれる」と懸念の声が上がっている。
ネット上で高まる不信感「本当にミスか?」
今回の件について、SNS上では有権者の怒りや不信が噴出している。
「比例議員が選挙区の旗を掲げてたって、もうアウトでしょ」
「どう見ても確信犯。ミスで済ませるのは無理がある」
「比例の顔で選挙区を応援するってズルくない?」
「これでクリーンな政治とか笑わせる」
「岡野議員は説明責任を果たすべき」
一部では「野党にだけ厳しすぎないか」といった擁護も見られるが、全体としては「不正選挙ではないか」「制度の悪用だ」といった厳しい目が注がれている。
比例議員の役割とは何か 信頼回復への道は遠い
比例代表で当選した議員は、本来「政党の顔」として全国単位での支持を広げる役割を担う。選挙区の候補者を個別に強く支援する行為が、公選法や制度の主旨に照らして適切なのか、今回の問題はその根本を問いかけるものとなった。
また、公文書である標旗の運用がいい加減だったことは、選挙制度全体の公平性にも大きな影を落とす。国民民主党は「クリーンな政治」を掲げているが、こうした事案が起きた以上、再発防止策とともに議員本人の説明責任が欠かせない。
選挙は民主主義の根幹であり、その公正性に対する疑念は党派を問わず重大な問題である。岡野議員と国民民主党には、形式的な謝罪だけでなく、真摯な説明と制度理解の再確認が求められている。