2025-06-03 コメント投稿する ▼
公約富山県の高校再編で「大規模校は1校で十分」との声 教育委員会は2校設置を検討中
「1校で十分」との声も 大規模校構想に賛否
富山県教育委員会が進める県立高校の再編計画を巡り、6月3日に開かれた検討会議で新設予定の大規模高校に関する意見交換が行われた。県教委は、少子化が進む中でも教育の多様性を確保するため、2038年度までに県東部と西部にそれぞれ1校ずつ、計2校の大規模高校を新たに設ける方針を示している。
しかしこの日の会合では、出席者から「1校で必要十分ではないか」といった声も複数上がり、方針に対する再考を求める意見が相次いだ。
埼玉の成功例を参考にしたが…
先月、県教委が視察したのは埼玉県立伊奈学園総合高校。1学年に20クラス以上を抱えるマンモス校で、生徒が自身の進路や関心に合わせて自由に授業を選べる「総合選択制」を導入している。教科の幅広さや進学実績など、先進的な取り組みが注目されている。
これを受け、県教委も「多様な学びの場を提供したい」と意欲を示してきたが、富山県内の関係者からは「規模だけを真似ても意味がない」「埼玉と同じ条件で成功するとは限らない」といった慎重論も出ている。
2校よりも1校、という現実的な提案
今回の会合で特に目立ったのは、「2校に分散させるより、1校に絞って教育内容を充実させるべき」との提案だ。複数の委員が「中途半端な2校では、かえって選択肢が狭まる」「人的・財政的なリソースも1校の方が集中できる」と述べ、1校案の優位性を強調した。
一方で、地理的な利便性を重視する立場からは、「西部や東部の生徒が通いにくくなる」といった交通面での懸念も上がっており、議論は一筋縄ではいかない。
今後のスケジュールと注目点
富山県教委は、今夏を目途に新たな大規模校の設置方針案をまとめる予定だ。どの地域に設けるか、教育内容はどうするか、そして「1校か2校か」という根本的な方針の再検討を含め、今後の決定が注目される。
ネット上の反応も二分
SNS上でもこの議題には大きな関心が寄せられており、意見は割れている。
「大規模校は1校でいい。選択科目が多い方が絶対にいい」
「遠くまで通う高校生の大変さをもっと考えて」
「地方の子が切り捨てられるようで不安」
「1校集中型は効率的だけど、教員不足が心配」
「富山に伊奈学園のようなモデルは合うのかな?」
最終的な判断には、教育的な観点だけでなく、地域の実情や若者の将来に対する社会全体の視点も問われそうだ。
この投稿は新田八朗の公約「教育改革」に関連する活動情報です。この公約は33点の得点で、公約偏差値46.5、達成率は0%と評価されています。