2025-10-22 コメント投稿する ▼
富山県がタイメディア招聘、ジラナロンウォンスントーン氏招き認知度向上狙う
タイの有力オンラインメディア「The Cloud」の編集者であるジラナロン・ウォンスントーン氏が10月22日から25日まで北陸地域に滞在し、富山県内では能作や三郎丸蒸留所、五箇山などを訪問します。 インスタグラムのフォロワー約10万人を持つインフルエンサー的存在である同氏の発信により、タイからの観光客増加が期待されています。
北陸3県が連携してタイメディアを招聘
富山県は、石川県や福井県と連携し、タイのメディア関係者を招聘する事業を実施します。タイのメディアが北陸3県に滞在するのは2025年10月22日から25日までで、富山県内には10月23日から24日にかけて滞在する予定です。
富山県内の主な訪問先は、10月23日に能作(高岡市)、三郎丸蒸留所(砺波市)、L'evo(南砺市)、24日には五箇山(南砺市)、SAYS FARM(氷見市)が予定されています。伝統工芸から食文化まで、富山県の多様な魅力を体験できる行程が組まれています。
招聘されるのは、タイの有力カルチャー・ライフスタイル誌「The Cloud」の編集者であるジラナロン・ウォンスントーン氏です。同メディアは2016年創刊のオンラインメディアで、タイ・バンコクを中心とした30代から50代の、旅行や食を含む文化・教養への感度が高い層を読者に持つとされています。
「税金使ってインフルエンサー招待って効果あるの」
「タイから観光客が本当に増えるか疑問」
「国内の観光振興にもっと力入れたら」
「インバウンド頼みの政策ばかりで大丈夫か」
「観光公害の方が心配なんだけど」
インフルエンサーの影響力に期待
ジラナロン・ウォンスントーン氏は編集者であると同時に、タイの知識層への発信力と影響力が大きいインフルエンサー的存在とされています。インスタグラムのフォロワーは約10万人を抱え、その発信は富裕層を中心に大きな影響力を持つとされます。
富山県は、同氏の発信を通じてタイからの観光客増加を狙っていますが、こうしたインフルエンサー招聘事業に税金を投じることの費用対効果については慎重な検証が必要です。実際にどれだけの観光客増加につながるのか、投資に見合うリターンが得られるのかは不透明です。
インバウンド偏重政策への懸念
近年、全国の自治体がインバウンド観光客の誘致に力を入れていますが、その一方で国内観光の振興が後回しにされているとの指摘もあります。富山県も例外ではなく、海外メディアの招聘に予算を割く一方で、国内からの観光客を増やすための施策は十分とは言えません。
また、インバウンド観光客の増加は、地域住民の生活環境に影響を与える観光公害の問題も引き起こします。京都や鎌倉などの観光地では、過度な観光客の増加によって住民の日常生活に支障が出る事例が報告されています。富山県においても、観光客増加を目指す前に、地域住民との共生や持続可能な観光のあり方を検討する必要があるでしょう。
国益を説明できない海外向け事業
自治体が海外からの観光客誘致に予算を投じる際には、その事業が国益にどのように貢献するのか、明確な説明が求められます。単に観光客数を増やすだけでなく、地域経済への波及効果や雇用創出、文化交流の深化など、具体的な成果を示す必要があります。
しかし、今回のようなメディア招聘事業では、費用対効果の測定が難しく、国益への貢献を明確に説明できないまま税金が使われるケースも少なくありません。特に、インフルエンサー1人を招聘することで、どれだけの経済効果が見込めるのかは不透明です。
海外向けの観光振興事業を行う際には、単なるポピュリズム外交に陥らず、国民に対して明確な説明責任を果たすことが不可欠です。富山県は今回の招聘事業の成果を詳細に検証し、今後の政策立案に活かすべきでしょう。
インバウンド誘致に偏重せず、国内観光の振興や地域住民の生活環境保全とのバランスを取りながら、持続可能な観光政策を構築することが求められます。