2025-05-23 コメント投稿する ▼
岸田前首相の再登板に広がる疑念 “増税メガネ”イメージ払拭できず
岸田前首相、再浮上狙うも“冷めた空気” 表舞台への復帰に見える焦り
岸田文雄前首相が再び政界の表舞台を目指す動きを見せている。昨年、「政治とカネ」の問題で辞任を余儀なくされたばかりだが、そのわずか数カ月後には外交の表舞台に登場し、国内では精力的に旧派閥との関係回復を図っている。だが、その動きに国民の視線は冷ややかだ。
まるで現職?東南アジア歴訪で“外交の岸田”アピール
5月初旬、岸田氏は首相特使として東南アジアを歴訪。インドネシアやマレーシアでは首脳級の待遇で迎えられ、側近の萩生田光一氏や齋藤健氏らを伴っての堂々たる外遊となった。まるで現職の首相のような振る舞いは、“再登板”の準備とも取れる。
さらに、連休中には東京ドームで野球観戦。夫人と並んで映し出される姿に、「存在をアピールしようとしているのでは」との声もある。こうしたパフォーマンスに「現場復帰」をにらんだ意図を感じ取る関係者は少なくない。
総裁選にらみ“足場固め” かつての仲間と距離も
昨年秋の辞任後も、岸田氏は旧派閥の議員たちと定期的に会合を重ねている。表向きは「石破政権を支える」と語ってはいるが、議員連盟の設立や外交活動の活発化は、むしろ次の総裁選を見据えた“布石”との見方が強い。
一方で、派閥内では岸田氏と距離を置く動きも目立つ。林芳正官房長官の支持が広がる中、岸田氏との関係は微妙な空気を漂わせる。派内の会合では、両者の間に会話すらないとの証言もあり、内部対立の火種はくすぶったままだ。
“増税メガネ”のレッテル拭えず 国民の信頼回復遠く
岸田氏が掲げていた「聞く力」や「人にやさしい政治」といったキャッチフレーズは、もはや過去のものだ。政権時代に推し進めた増税策や、防衛増税への固執は、多くの国民にとって“生活を圧迫する政権”という印象を強めた。
SNSでは「増税メガネ」という不名誉なニックネームがいまだ根強く、財務省寄りの政策姿勢に対する不信感は拭えていない。2023年末には内閣支持率が20%を切り、史上最低水準を記録したのも記憶に新しい。
ネットの声:冷めた目線と皮肉が交錯
X(旧Twitter)やThreadsなどでは、岸田氏の再登板をめぐり厳しい声が噴出している。
「また出てくるのか。辞めた理由、もう忘れたの?」
「外交で自己アピールしても、家計に冷たかった印象は消えない」
「“増税メガネ”って呼ばれてる時点で、もうアウトでしょ」
「次は林さんでいいよ、派閥の空気もそっち向いてるし」
「再登板の前に、国民にちゃんと説明することが先だろ」
こうした声に共通するのは、再登場の是非以前に「まだ説明責任が果たされていない」という厳しい認識だ。
政治舞台に戻るには“信頼”が最大のハードル
岸田氏が今後も総裁選への意欲を隠さず活動を続けることは確実だ。しかし、国民の記憶には“失政”と“増税”の印象が色濃く残っており、それを乗り越えるだけの説得力やビジョンが見えない限り、支持の輪が広がることは難しい。