2025-04-30 コメント投稿する ▼
外国人留学生が過去最多33万人超に 中国・ネパール・ベトナムから急増、日本の大学が国際化加速
過去最多の33万人超 外国人留学生が日本に集う
日本で学ぶ外国人留学生の数が、過去最多を更新した。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が4月30日に発表した調査によれば、2024年5月1日時点での留学生数は33万6,708人。前年比で5万7,434人、率にして20.6%の大幅増となった。
とくに注目されるのが、ネパールからの留学生が前年より7割以上も増え、6万4,816人に達した点だ。背景には、日本政府が以前から進めてきた「留学生30万人計画」の延長線上で、受け入れ体制の整備と公的支援の拡充がある。
どこの国から? 誰がどこで学んでいるのか
今回の調査では、出身国別で最も多かったのは中国(12万3,485人)。次いでネパール、ベトナム(4万323人)、ミャンマー(1万6,596人)と続く。なお韓国は微減(1万4,579人、前年比2.5%減)となった。
大学ごとの受け入れ状況を見ると、早稲田大学が5,562人で最多。東京大学(4,793人)、立命館大学(3,258人)、京都大学(2,791人)など、いずれも国際化を重視する大学が上位を占めている。日本経済大学(2,675人)など、ビジネス系学部に力を入れる大学も人気だ。
コロナ後に再加速 日本が選ばれる理由
日本政府はかねてから留学生の受け入れを「国家戦略」として位置付けてきた。教育の質の高さ、比較的安全な生活環境、学費の安さ、そして就職のチャンスなどが、日本を学びの場として選ぶ大きな理由だ。
とくに東南アジア諸国からは、「母国でのキャリアアップに繋がる」として日本留学を志す若者が後を絶たない。新型コロナの影響で一時落ち込んだ留学生数も、ここにきて急回復している。
ネットでは賛否の声
SNSでもさまざまな意見が飛び交っている。
「これだけ来てくれるのはありがたいけど、日本人学生への支援も手厚くしてほしい」(Xユーザー)
「大学がグローバルになっていくのは良い流れ。日本も変わらないとね」(Threadsユーザー)
「文化の違いでトラブルも起きてるみたい。お互いの理解がもっと必要だと思う」(Facebookユーザー)
「地元の経済にもプラスになるし、地方の大学が救われてるって話もある」(Xユーザー)
「ネパールからの急増はびっくり。教育移住のニーズが強いのかも」(Facebookユーザー)
- 日本の外国人留学生数が過去最多の33万6,708人に
- 中国、ネパール、ベトナムなどアジア勢が中心
- 早稲田大や東大など有名校への進学が目立つ
- 政府の受け入れ政策と、日本の教育環境が追い風に
- ネットでは期待と課題が入り混じる声が多数
今後の課題は、留学生と日本人学生の相互理解をどう深めていくか。そして、彼らが日本社会の中でどのように活躍できる環境を整えるか。数の拡大だけでなく、質の高い共生が問われている。