2025-03-04 コメント投稿する ▼
ウクライナ和平交渉で警鐘 国際協調と日本の役割を強調
■ウクライナ和平交渉に関する懸念
岸田前首相は、ロシアとウクライナの和平交渉について、以下の点を指摘した:
- ウクライナの声の不在:
「侵略されたウクライナの声が反映されず、侵略した側の言い分に同調するだけでは地域の平和は不安定なままだ」と述べ、ウクライナ側の立場が十分に考慮されていない現状を懸念した。
- 米欧対立のリスク:
「米欧が対立すれば、価値観の異なる他の権威主義国を勝ち組にしてしまう」と警告し、国際社会の分裂が権威主義国家の台頭を招く可能性を指摘した。
- 国連の関与強化:
和平交渉における国連などの関与を強化する必要性を訴え、国際協調の重要性を強調した。
- 日本の役割:
「日本も和平への働きかけを強めるタイミングだ」と述べ、日本の積極的な外交努力を呼びかけた。
■国際会議での議論とメッセージ
会議は、民間シンクタンク「言論NPO」の主催で、日米独仏やインド、ブラジルなどの専門家が参加し、「国連創設80周年に問われる国際協調と平和の修復」をテーマに議論が行われた。
インドネシアのユドヨノ元大統領も基調講演を行い、国連のグテレス事務総長はメッセージを寄せ、「戦後80年の今年は、人類の暗い時代から生まれた確固たる不変の原則を再確認する重要な機会だ」と述べ、国際法の尊重や多国間主義の重要性を訴えた。