2025-10-16 コメント投稿する ▼
日本大和党として横山緑氏の推薦を撤回 「2名体制」で葛飾区議選へ
投稿では、「葛飾区議選で日本大和党として推薦するのは鈴木信行氏、丸吉孝文氏の2名となります」と明言。 河合氏の投稿には、横山緑氏(本名・久保田学氏)への推薦を取り消す理由は一切記されていない。 むしろ推薦を取り消すことで、党としてのイメージを守り、選挙戦をクリーンに進めたい狙いが透けて見える。
河合ゆうすけ氏、横山緑氏への推薦を撤回 日本大和党は2名体制で葛飾区議選へ
河合ゆうすけ氏(@migikatakawai)は15日、自身のX(旧Twitter)で「横山緑氏への推薦は取り消すこととなりました」と発表した。
投稿では、「葛飾区議選で日本大和党として推薦するのは鈴木信行氏、丸吉孝文氏の2名となります」と明言。これまで3名体制を前提としていた同党の支援構図が、正式に変更されたことになる。
この発表は党代表の河合氏本人からの直接投稿であり、内部決定としての正式な意思表示と見てよい。河合氏は「2名の当選を目指して応援して参ります」と続け、選挙戦の焦点を鈴木・丸吉両氏に絞り込む方針を示した。
なぜ推薦を取り消したのか 説明なき決断
河合氏の投稿には、横山緑氏(本名・久保田学氏)への推薦を取り消す理由は一切記されていない。
だが、政治的な観点から見れば、単なる「推薦見直し」では済まされない重大な判断である。推薦取り消しとは、党としてその候補の資質・行動・発言などに問題があった、または党方針と整合しないと判断したというメッセージを意味するからだ。
横山氏は、かつて「NHKから国民を守る党」に所属し、独特のネット配信活動と強い発信力で注目されてきた人物だ。しかし一方で、過去の発言や行動がたびたび批判を浴び、トラブルや訴訟沙汰も経験している。
その“危うさ”が河合氏や党側にとってリスクと判断された可能性は否定できない。
X上では、河合氏の決定に対して「賢明な判断」「なぜ推薦したのか最初から疑問だった」といった反応がある一方で、「理由を明かさないのは不誠実だ」「選挙戦直前での撤回は混乱を招く」といった声も少なくない。河合氏がどのように経緯を説明するかが、今後の信頼回復の鍵を握る。
河合氏と日本大和党の思惑
日本大和党は、いわゆる保守・右派系の立場を掲げ、国防・伝統・秩序を重んじる政治スタンスを取っている。河合氏自身も、メディア出演や街頭演説を通じて「現実的保守」を自称し、過激な主張を避けつつ“理性的ナショナリズム”を打ち出してきた。
そうした党風に照らせば、横山氏の過去の炎上歴や突発的な行動は、党の統一感を損なう懸念があったとしても不思議ではない。
むしろ推薦を取り消すことで、党としてのイメージを守り、選挙戦をクリーンに進めたい狙いが透けて見える。
ただし、政治的にはリスクもある。推薦を取り消すという判断は、組織としての一貫性を疑われる行為だ。支持者からすれば「昨日まで推していた候補を、今日になって切り捨てる」という印象を与えかねない。河合氏が今後、どのような説明責任を果たすのかが問われる。
今後の選挙戦:2名集中の戦略へ
葛飾区議選は、地域政党や無所属候補が乱立する激戦区だ。日本大和党としては、横山氏を外し、鈴木信行氏・丸吉孝文氏の2名に支援を集中することで、票の分散を防ぎ、確実に議席を狙う意図があるとみられる。
鈴木信行氏は「韓国国旗踏みつけ事件」などで全国的に知られる人物であり、右派系の支持層に強い影響力を持つ。一方の丸吉氏は、地元密着型の草の根活動を重視するスタイルで、穏健層への浸透力がある。
つまり、2名を並立させることで、強硬派と現実派の両面から票を拾いに行く構図だ。
河合氏にとっては、選挙結果そのものよりも「党のイメージをどの方向に固定するか」が最大のテーマといえる。横山氏を切ったことで“過激路線”から距離を置き、より政策中心の保守政党として立ち位置を固めたいという思惑が読み取れる。
信頼と一貫性が問われる局面
今回の推薦取り消しは、河合氏の政治的判断力を問うリトマス試験紙だ。
推薦した候補を切る以上、明確な理由と説明が求められる。そうでなければ、政治家としての信頼は得られない。SNS上の短文では伝わらない背景を、どのように言葉にするかが次のステップになるだろう。
同時に、横山氏本人がどう反応するかも注目される。沈黙か、反論か。ネット上での発言が火種になれば、党としての火消し対応が再び問われる。
“推薦取り消し”という一文の裏には、政党の方向性・信頼・選挙戦略がすべて詰まっている。今後の一手次第で、日本大和党の評価は大きく変わることになりそうだ。