2025-08-26 コメント投稿する ▼
小沢一郎氏が自民党の農業構造転換推進委員会人事を痛烈批判 「食料危機を招く」
小沢一郎氏、自民党の農業人事を痛烈批判
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は26日、自身のSNSで、自民党が新設した「農業構造転換推進委員会」の委員長に江藤拓衆院議員を起用した人事について強い批判を展開した。江藤氏は5月に「コメは買ったことがない」との失言で農林水産大臣を辞任しており、わずか数か月後の“復権”人事となった。
小沢氏は「全国の生産者をここまで追い込み、各地で生産基盤をガタガタにし、コメ不足で価格を高騰させたのは、この人物をはじめとする自民党」と述べ、農政の失敗を自民党全体の責任として断罪。「いい加減、自民党政治を終わらせ間違いを断ち切らないと、日本は食料危機になる」と危機感をあらわにした。
失言議員の復権に国民の不信
江藤氏は農相在任中に米価高騰のさなか「コメは買ったことがない。売るほどある」と発言し、農家や消費者を軽視したと批判を浴びて辞任した経緯がある。その直後に農政を主導する委員会のトップへと返り咲く人事は、農業関係者や有権者に強い違和感を与えている。
小沢氏の投稿に呼応するかのように、ネット上でも批判が広がった。
「失言で辞任しても復権とは、国民をバカにしている」
「米価高騰で苦しんだ農家にどう説明するつもりか」
「結局、派閥力学だけで人事を決めるのが自民党」
「食料安全保障を軽視してきた責任は重い」
「小沢氏の言う通り、今のままでは食料危機に直結する」
農政の失敗と食料安全保障への警鐘
近年、国内の農業は担い手不足と高齢化、輸入依存度の高さに直面している。さらにコメの需要減少や価格変動、国際情勢による輸入リスクが加わり、日本の食料安全保障は脆弱化している。
小沢氏は「自民党農政が食料基盤を壊してきた」と指摘し、今回の人事を「危機の延長」と位置付ける。自民党が農家の生活実態に即した政策転換を怠り、むしろ失言議員を再び要職に据える姿勢は、農家や消費者の信頼を損なうだけでなく、食料危機を現実のものとしかねない。
自民党人事が突き付ける政治不信
「農業構造転換推進委員会」は、水田活用や交付金見直しなど農政の将来を左右する議論の場だ。その委員長に江藤氏を起用することは、農政を真剣に立て直す意思があるのか疑念を抱かせる。
小沢氏の警告は、自民党農政の失敗を正す必要性を強く示している。失言と責任回避の繰り返しを許す人事は、政治不信を拡大させるばかりだ。国民の生活に直結する食料政策において、政権与党が真に国民を向いた選択をするのか、試されている。