小沢一郎氏が野田代表に痛烈批判 不信任案見送りに「選挙が怖いのか」「政権取る気あるのか」

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小沢一郎氏が野田代表に痛烈批判 不信任案見送りに「選挙が怖いのか」「政権取る気あるのか」

小沢一郎氏が野田執行部に痛烈批判 「選挙を怖がってどうするのか」不信任案見送りに不満爆発


「石破自公内閣に対して不信任案を出さずに済ませたら、それは信任しているのと同じだよ」

6月16日、国会閉会を前に取材に応じた立憲民主党の小沢一郎・選挙対策本部長代行は、怒りを抑えきれない様子だった。

小沢氏が問題視したのは、野田佳彦代表率いる立憲民主党が、最後まで内閣不信任案の提出を見送った点だ。石破茂首相の「現金バラマキ」政策が世論の批判を浴びている中での見送り判断に対し、「野党が選挙を怖がってどうする」と、痛烈な言葉を投げかけた。

「与党が『どうぞ不信任案を出してくれ』って構えてるのに、野党が引いちゃうって本末転倒」


小沢氏によれば、不信任案は「通らないと分かっている時は出し、通るかもしれないとなると出さない」という立憲の“奇妙な態度”を象徴しているという。

「これは根本的にわが党の病だよ。選挙を前に腰が引けていたら、いつまで経っても政権は取れない」と語気を強めた。

「今こそ政権交代の最大のチャンスだった」 1993年の“記憶”を引き合いに


小沢氏が今回の国会対応に強い危機感を抱いた背景には、自身の「成功体験」がある。1993年、非自民・細川連立政権を誕生させた当時を思い起こしながら、「あの時に比べれば、今の状況はずっとやりやすい。野党が組めば過半数も夢じゃない。にもかかわらず、誰もその方向に動こうとしない」と嘆いた。

立憲だけが単独で不信任案を提出できる状況だったにもかかわらず、「維新や国民がどう出るかなんて関係ない。出してしまえば彼らも賛成せざるを得なかったはず」と断言。党内外の“空気読み”に終始する姿勢を「迷いの政治」と切って捨てた。

「これで選挙に勝つつもりなら、有権者を甘く見すぎだ」
「『選挙イヤです』って言う野党に、誰が政権を任せると思う?」


「ダブル選を恐れるな」 不信任案こそ攻めの起点


石破首相は、万が一不信任案が提出されれば衆院解散に踏み切る構えを見せていた。結果的に参院選との“ダブル選挙”が実現する可能性もあったが、小沢氏はこの流れにすら強気だった。

「解散したって構わない。選挙で勝つチャンスを逃す方が問題だ。ましてや、今の与党は支持率に強さがあるわけでもない。野党が覚悟を示せば、流れは変わっていた」と主張した。

小沢氏が言うように、今回の局面は“攻め時”でもあった。石破政権の「備蓄米バラマキ」政策に対し、各種世論調査で厳しい評価が下されており、NHKの6月調査でも内閣支持率はわずか39%。小泉進次郎農水相の一時的な人気はあるものの、「それだけで選挙に勝てるほど甘くはない」と、小沢氏は冷静に見ている。

旧民主の“トラウマ”が野田代表を縛った?


政治ジャーナリストの青山和弘氏は、野田代表の「解散トラウマ」が今回の慎重姿勢に影響した可能性を指摘する。2012年、野田氏は首相として解散に踏み切り、その結果民主党は歴史的惨敗を喫した。

「野田さんの中には“もうあのような責任は負いたくない”という心理的なブレーキが働いていた可能性が高い」と青山氏は述べる。

だが、小沢氏はその“恐れ”こそが問題だという。

「政権を取る覚悟がない者が野党第一党を名乗るべきではない。国民に信を問うのを怖がるようでは、何を言っても届かない」と、政治家としての“胆力”のなさを厳しく批判した。

「不信任案を出す気がないなら、政権交代なんて語る資格なし」
「選挙から逃げる政治家は、国民からも逃げてるってことだ」


「支持率数ポイント」で勝てると思うな 政権側にも警告


一方、自民党の側も安閑とはしていられない。元自民党事務局長の久米晃氏は「支持率は戻ってきたように見えるが、よく見ると今年1月と同じ水準に戻っただけ」と述べ、コメ問題などを巡る“小泉劇場”の効果は一時的だと分析する。

「ダブル選になって投票率が上がれば、最も困るのは自民党。今の状況で果たして与党が勝ちきれるかは怪しい」と警告も発した。

現に石破首相も最近になってようやく“活気”を取り戻したように見えるが、「支持率が底から少し戻っただけで強気になるのは危険」と指摘する声もある。

「支持率数%上がっただけで“勝てる”と思い込むのは錯覚」
「今の政権に3年後の日本を託したいと本気で思えるか?」


野党に問われるのは「覚悟」 攻めずして勝利はない


小沢一郎氏の言葉は、単なる老政治家の苦言ではない。30年を超える政界の修羅場をくぐり抜けてきた経験から発せられる、野党政治の「覚悟の不在」への警鐘だ。

不信任案を出すか出さないかは、単なる戦術ではない。「本気で政権を取るつもりがあるのか」を国民に示す行為である。野田執行部がその判断を避けたことで、むしろ石破内閣にお墨付きを与える形となった。こうした“譲歩”が積み重なる限り、野党は「批判するだけの存在」に留まり続ける。

小沢氏の言葉は重い。「選挙が怖いのでは、政権など取れない」。いま、その意味を真正面から受け止める野党政治家が、果たしてどれだけいるだろうか。

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2025-06-25 10:26:53(植村)

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