2025-06-03 コメント: 1件 ▼
小沢一郎氏「通るかもしれないのに出さないのはバカ」発言で立民執行部に圧力、不信任案提出めぐり党内緊張
小沢氏が不信任案提出を強く主張「やらなければ野党の資格ない」
立憲民主党の小沢一郎衆院議員が、野党の姿勢を問う強烈な発言を行った。6月3日、国会内で記者団に応じた小沢氏は、石破茂内閣への不信任決議案について「通るかもしれないのに出さないなんて、バカじゃないか」と語り、提出に慎重な党執行部を厳しく批判した。
さらに小沢氏は、野党が「解散総選挙を恐れるべきではない」とし、「1回で蹴りをつけるにはちょうど良い」と選挙も辞さない構えを見せた。政府・与党の政策に厳しい姿勢を取ってきた立憲民主党にとって、国会会期末は「政治的なケジメ」をつけるタイミングだとも述べている。
執行部の慎重姿勢に疑問呈す
党内では、内閣不信任案の提出に慎重な声もあり、野田佳彦代表をはじめ執行部は対応を検討中とされる。小沢氏はこうした流れに対し、「リーダーの器量の問題だ」と述べ、不信任案を提出しない選択を「政治家としての資質の欠如」とまで言及した。
また一部報道では、政府が不信任案の提出を受けて採決前に衆院解散に踏み切る可能性があるとされているが、小沢氏は「脅されて尻込みするようでは、野党第一党として失格」と強調。「国民に信を問う機会が来るなら、堂々と受けて立つべきだ」と語った。
立民は結束できるか 党内では温度差も
一方、党内には「提出しても否決されるだけ」との声や、年金改革法案などの対応に与党と一定の合意を見たことから「野党としては十分に戦った」とする意見もある。だが小沢氏は、「意味のない修正協議を理由に手を引くのは有権者への裏切り」と主張し、執行部の判断を牽制した。
かつて政権交代を主導した経験を持つ小沢氏がこれほど強く「野党としての覚悟」を口にする背景には、現政権への苛立ちだけでなく、立憲民主党の求心力低下への危機感もあると見られている。
ネットユーザーの声は賛否両論
SNSでもこの発言に多くの反応が集まっている。
「小沢さんの発言にスカッとした。今の立憲には覚悟が足りない」
「解散を怖がる野党なんて野党じゃないよ」
「でも実際に通るかどうかは別問題。現実的に考えてほしい」
「小沢氏のようなベテランが一喝するのは意味がある」
「政局より政策で勝負してくれ。不信任案はパフォーマンスに見える」
不信任案提出の是非は、党の存在感と今後の戦略に大きく関わる。立憲民主党が“野党第一党”としての覚悟を示せるかが、今まさに問われている。