2025-09-03 コメント投稿する ▼
小沢一郎氏がSNSで自民党を痛烈批判 「石破氏でも駄目、誰がやっても変わらない」
小沢一郎氏、SNSで自民党を痛烈批判
自由党などで長年にわたり政界を歩んできた小沢一郎衆議院議員が、自身のSNSで自民党の総裁選をめぐる動きを厳しく批判した。投稿は「麻生氏が総裁選前倒し要求へ」と伝えられるニュースに反応する形で発信され、「所詮は利権対利権の醜い足の引っ張り合い。自民党にはもはや『国民』が見えていない」と指摘。さらに「石破氏で駄目だったのだから、自民党は誰がやっても絶対に変わらない」と切り捨てた。
小沢氏の言葉は、参院選大敗を受けて動揺する自民党の現状を「泥舟政権」と見立てる国民の失望感を代弁するかのようだ。かつて自民党幹事長を務め、党内外の権力構造に精通する小沢氏の発言だけに、その重みは決して軽くはない。
「小沢さんが言うと説得力がある」
「利権争いという指摘は的を射ている」
麻生氏の前倒し要求と党内の混乱
小沢氏が反応した背景には、麻生太郎副総裁が総裁選の前倒し要求を研修会で打ち出す見通しがある。派閥議員の行動を縛らず、早期の権力交代を視野に入れるこの動きは、石破茂首相の責任論と直結している。
しかし国民からは「国民生活より党内の権力闘争が優先されている」との冷ややかな視線が向けられている。小沢氏の投稿は、その国民の視線を代弁するものであり、SNS上では広く拡散された。
「石破首相も結局は自民党の延長だった」
「誰がやっても変わらないという言葉に共感する」
国民生活から乖離する自民党政治
物価高や賃金停滞が続くなか、与党が繰り返す給付金頼みの対策は「バカのひとつ覚え」と批判されている。根本的には減税こそが国民生活を支える政策であるにもかかわらず、議論の中心は派閥力学や総裁選スケジュールに偏っている。
小沢氏はかつてから「国民の生活が第一」と訴えてきた政治家である。今回のSNS投稿も、権力ゲームを続ける自民党と国民との断絶を強調する狙いがにじむ。
「減税議論を避ける自民党は時代遅れ」
「国民よりも利権が優先されている証拠」
泥舟政権批判と小沢一郎氏の存在感
石破首相の下で自民党は参院選大敗を喫し、党内は混乱の極みにある。麻生氏らの前倒し要求も「泥舟内での争い」としか映らず、国民の政治不信を一層深めている。そうした中で小沢氏の投稿は、野党の一議員の意見にとどまらず、国民の苛立ちを代弁する象徴的なメッセージとなった。
「石破氏で駄目だったのだから、自民党は誰がやっても絶対に変わらない」という断言は、与党の本質的な構造問題を突き、国民に強い印象を与えている。総裁選前倒し論が飛び交う中で、自民党が直面しているのはリーダー交代ではなく、政党としての信頼危機だという現実を突きつける内容であった。