2025-12-13 コメント投稿する ▼
立憲・小宮山泰子『白い水』牛乳投稿が炎上 謝罪のまずさが拡大
立憲民主党(立憲)の小宮山泰子衆議院議員は2025年12月7日、超党派の「動物福祉を考える議員連盟」の集まりを紹介する交流サイト投稿で、市販の牛乳を「白い水」と呼ぶ表現を引用し、強い反発を招きました。 しかし謝罪は、まず意見への感謝を前に出し、問題の核心である「白い水」という言葉の重さを自分の言葉で認め切っていない形にも見え、結果として素直に頭を下げない謝罪だと受け止められました。
「白い水」投稿が炎上した経緯
立憲民主党(立憲)の小宮山泰子衆議院議員は2025年12月7日、超党派の「動物福祉を考える議員連盟」の集まりを紹介する交流サイト投稿で、市販の牛乳を「白い水」と呼ぶ表現を引用し、強い反発を招きました。
投稿は、動物福祉の考え方を実践する牧場の創設者で大学の客員教授でもある中洞正氏の講演があったと説明し、その文脈で市販品を貶める言い回しを紹介しました。
高価格帯の牛乳と一般に流通する牛乳を飲み比べる趣旨自体は体験企画として理解できても、一般の牛乳を価値の低いものとして切り分ける書き方は、酪農家や加工、流通の仕事を軽んじる印象を与えました。
批判を受け、当該投稿は後に削除されましたが、削除だけでは収束せず、そもそも政治家が公の発信で「白い水」という侮蔑的な比喩を扱ったことが問題だという声が続きました。
謝罪の手順ミスが批判を拡大
小宮山氏は2025年12月10日、交流サイトで「投稿するに相応しくない言葉の引用があり」として謝罪文を掲載し、畜産や牛乳に関わる人々に「大変失礼申し上げました」と記しました。
しかし謝罪は、まず意見への感謝を前に出し、問題の核心である「白い水」という言葉の重さを自分の言葉で認め切っていない形にも見え、結果として素直に頭を下げない謝罪だと受け止められました。
事実として、小宮山氏は「引用」と説明しましたが、政治家が発信する以上、引用であっても責任は免れませんし、伝え方を誤れば社会的な損失を生みます。
見解として言えば、この謝罪文は「誰が悪いのか」をぼかし、怒りの矛先をかわそうとする文章に読めてしまい、結果として説明責任の放棄だという批判を招き、政治家として致命的な失態と受け止められました。
市販の牛乳は成分や表示などの基準に沿って生産され、衛生管理や品質管理の積み重ねの上に成り立っており、それを「白い水」と言い切る比喩は価格の高低ではなく仕事の価値を下げる言葉として受け止められやすいです。
消費者にとっても、日々買っている食品を見下されたように感じる表現であり、政治家が使う言葉として軽率という反応が強まりました。
さらに、動物福祉という理念を掲げる場で、同じ食の現場を支える人々を貶める比喩を広めたことは、目的と手段が噛み合っていないという指摘にもつながりました。
「毎日つくってる人に失礼すぎて言葉が出ません」
「引用でも発信した時点で責任は本人にあります」
「謝罪が『感謝』から始まるのは火に油を注ぐ形に見えます」
「安い高いの話じゃなく、働く人を見下したのが問題です」
「消したら終わり、という感覚なら本当に終わりです」
小野田紀美大臣の発信と対照になった
自由民主党(自民)の小野田紀美経済安全保障担当大臣は2025年12月2日、閣議後の記者会見で牛乳を飲み、冬場の消費を呼びかける姿が報じられました。
小野田氏の発信は、消費喚起という目的が分かりやすく、地域の産品や生産者への敬意が前面に出たため、好意的に受け止められました。
同じ「牛乳」を題材にしても、生産者を立てる言葉で支えるのか、安易な比喩で貶めてしまうのかで、評価は大きく分かれます。
小宮山氏の投稿は、価格差を語る文脈で市販品を貶める言葉を持ち出し、謝罪も歯切れが悪かったため、対照がくっきり浮かびました。
小宮山泰子氏が取るべき説明責任
政治家の発信は、政策の正しさ以前に、人を傷つけない配慮が最低条件ですし、まして生活を支える一次産業に向けた言葉は重みが違います。
小宮山氏は、引用かどうかに逃げず、「白い水」という表現がなぜ侮辱になるのかを自分の言葉で説明し、撤回と謝罪をより明確に示すべきです。
具体的には、問題の言い回しをはっきり否定し、酪農家や関係者に向けた謝罪を先に置いた文面を出し直し、再発防止のため発信基準を明らかにすることが最低ラインです。
政党の政策論争以前に、言葉の扱いが雑な政治家は信頼されませんし、立憲の農業政策や食の安全の議論にも悪影響を残します。
動物福祉を語るなら、生産現場の努力と現実に寄り添う姿勢を行動で示さなければ、きれい事だけの看板と見なされても仕方ありません。