2025-06-04 コメント投稿する ▼
高橋英明議員、クルド人問題でビザ免除停止を要求 外相は慎重姿勢崩さず
ビザ免除見直しを主張 高橋英明氏が外務委で強く訴え
衆院外務委員会で6月4日、日本維新の会の高橋英明議員が、川口市に集住するトルコの少数民族・クルド人に関する課題を取り上げ、政府に対し「トルコ国籍者への短期ビザ免除措置を一時停止すべきだ」と強く迫った。高橋氏は「外国人に寛容な川口市でも、この問題は限界に達している」と述べ、住民の不安や治安への影響を重く見ている姿勢をにじませた。
川口市の現状と地元の危機感
高橋氏は、約30年前に1人のクルド人が川口で働き始めたのがきっかけで、地域にクルド人のネットワークが広がった経緯を紹介。その上で「7、8年前から問題の兆候は見えていた。もはや外国人との共生の枠を超え、住民が不安を抱えている」と危機感を表明。クルド人による難民申請の急増や、不法就労が疑われる実態を踏まえ、ビザ免除制度の再考を訴えた。
さらに、「これは単なる制度の話ではない。知人の会社の社員が、クルド人の無免許運転によって命を奪われた。国民の命を守ることが政治の責務だ」と感情を込めて語り、外相の判断を強く促した。
岩屋外相は慎重姿勢崩さず
高橋氏の厳しい追及に対し、岩屋毅外相は「直ちにビザ免除を停止する考えはない」との立場を堅持した。理由として、経済や文化、観光など幅広い分野での悪影響を挙げ、「トルコとの関係維持を考えれば慎重な対応が必要」と応じた。
高橋氏はこれに反発し、「ビザ免除を続けるリスクと、国民の命を守る責任と、どちらが重いのか」と再度問い詰めたが、岩屋氏は「国民の命と財産を守るのは当然だが、国際的な協議も大切」と述べ、トルコ側と協議を継続していく方針を示した。
河野太郎氏との対比も浮き彫りに
高橋氏は、かつて外相を務めた河野太郎氏がビザ免除停止に肯定的な立場を示していることを紹介。「河野氏は『自分が外相ならもうやっている』と語っている。外務大臣の一存で十分に可能な措置だ」と強調した。
さらに、岩屋氏が中国訪問時に中国人向けビザ発給の条件緩和を行った事例を挙げ、「ビザ制度は大臣の意思次第で変更できるはずだ」と強調。トルコに対しても同様の柔軟性を求めた。
ネット上の反応
高橋氏の強気の発言には、SNS上でも多くの反響が寄せられた。
「高橋議員の発言には共感しかない。川口の現実を見ている」
「無免許ひき逃げ事件は氷山の一角では? 政府はもっと真剣に対応を」
「ビザ免除が今の時代に合っていない。見直すべき」
「トルコとの関係を気にしすぎて国民の命を軽視している」
「冷静に制度の再検討が必要。高橋氏のような声がもっと必要」
政府内ではビザ免除停止ではなく、申請者への厳格な審査や「ビザ取得勧奨措置」といった中間策も検討されている。一方で、地元住民や一部の政治家からは即時停止を求める声が強まっており、政府の対応が注目される。特に高橋氏のような地方発の声が国政を動かす契機となる可能性もある。