2026-03-26 コメント投稿する ▼
旧二階派・武田良太氏が総合安全保障研究会発足 自民「派閥復活」の実態と懸念
自由民主党(自民党)内で「派閥解散」を宣言してからわずか2年余りで、水面下での「派閥復活」の動きが急速に広がっています。その象徴的な動きが、旧二階派(志帥会)に所属していた議員たちが武田良太元総務大臣を中心にまとまり、政策研究会「総合安全保障研究会」を発足させた動きです。裏金問題で国民の政治不信を招いた「脱派閥」の宣言が、早くも骨抜きになりつつある実態が浮き彫りになっています。
旧二階派が「研究会」の看板で結集
武田良太元総務大臣は2026年3月5日、旧二階派の議員ら約20人と会合を開き、自らをトップとする研究会を発足させました。「総合安全保障研究会」という名称で調整しており、来週にも毎週木曜日の昼に定例会合を開始する方針です。
この研究会には、旧二階派から小林鷹之政務調査会長も含む大半の議員が参加予定で、衆院2期以上の議員を中心に30人弱がすでに名を連ねているとされます。武田氏は旧二階派の事務総長を務めており、2026年2月8日の衆院選で議席を奪還し国政に復帰した後、研究会を発足させました。武田氏は「旧態依然とした派閥などの古典的なやり方からは決別し、議員立法を結実させたい」と述べ、政治団体は作らない考えを明言しています。
研究会の活動内容は、軍事だけでなく外交、食料安全保障、国土強靭化など幅広い安全保障テーマを議論するとしています。武田氏は「今の国会は閣法ばかり。立法府の人間として法律を産んでなんぼというのが責務だ。議員立法を打ち立てる研究会を築く必要がある」とも語っており、政策立案機能への期待を強調しています。
「脱派閥って言ってたのに、もう研究会?看板を変えただけじゃないか」
「武田さんが議員立法にこだわるのはわかるけど、安全保障は本当に重要なテーマ。中身で評価したい」
「裏金問題で散々批判された後に、まずグループ作りから入るのが自民党の体質を表してる」
「旧態依然とした派閥から決別と言いながら、同じ顔ぶれで固まる。どこが変わったのか」
「ちゃんと議員立法を結実させるなら評価するけど、総裁選対策にしか見えない動きだよ」
衆院選圧勝が「派閥復活」の引き金に
2026年2月8日の衆院選で自民党が歴史的大勝を収め、66人もの新人議員が誕生したことが、今回の「派閥復活」の動きに拍車をかけています。新人議員にとっては「作法を教えてほしい」という心理的な需要が生まれており、これが各グループへの参加を後押しする力になっています。
唯一の正式派閥として残存していた麻生太郎副総裁率いる麻生派(志公会)には衆院選後に新人議員が多数入会し、60人体制に拡大しました。この流れに焦りを感じた旧派閥の元関係者たちも次々と動き出しています。旧安倍派では西村康稔選挙対策委員長と萩生田光一幹事長代行が若手・新人の囲い込みを進め、茂木敏充外務大臣や林芳正総務大臣もそれぞれの支持議員と頻繁に会合を重ねています。石井準一参院幹事長も近くグループを立ち上げる方針で、参院側でも旧派閥横断的な結集が進む見通しです。
「脱派閥」の誓いはどこへ、国民の目は厳しい
2024年の裏金問題を受け、自民党内6派閥のうち麻生派を除く5派閥が解散し、党の運動方針には「二度と復活させない」とまで明記されました。ところが衆院選での大勝からわずか数週間で、各グループの動きが本格化しています。
「政治団体は作らない」「政策集団として議員立法を目指す」という言葉は一見、旧来の派閥とは異なる装いを持ちますが、実態は同じ旧派閥の議員が集まり定例会合を開くというものです。「看板を替えただけ」と言われても否定できない構造です。
裏金問題で国民の信頼を大きく損ない、そのことが参院の過半数割れを招いた反省から生まれた「脱派閥」の宣言が、衆院圧勝という好条件を得た途端に形骸化しつつあることは、政治改革への本気度が根本から問われる事態です。企業・団体献金と並んで「政治とカネ」の温床となってきた派閥の論理が、名前を変えて息を吹き返すことのないよう、国民は厳しく目を向け続ける必要があります。
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まとめ
- 武田良太元総務大臣が旧二階派の議員を中心に「総合安全保障研究会」を2026年3月5日に発足
- 来週にも毎週木曜日に定例会合をスタートさせる方針
- 小林鷹之政調会長を含む30人弱がすでに参加予定
- 「政治団体は作らない」「議員立法を結実させたい」と旧来の派閥との違いを強調
- 2026年2月の衆院選で自民が大勝し、66人の新人誕生が派閥復活の引き金に
- 麻生派が60人に拡大し、旧安倍派・旧茂木派・旧岸田派なども水面下でグループ活動を活発化
- 石井準一参院幹事長も近くグループ立ち上げを計画中
- 2024年の裏金問題で「二度と復活させない」と明記されたにもかかわらず、わずか数週間で形骸化の懸念