2025-08-08 コメント投稿する ▼
維新・藤田文武氏が新共同代表に 石破政権との連立を否定、週明けに幹部人事
維新・新共同代表に藤田文武氏 石破政権との連立は「あり得ない」
日本維新の会は8日、国会内で両院議員総会を開き、国会議員団の代表選を実施した結果、藤田文武前幹事長が新たな共同代表に選出された。吉村洋文代表(大阪府知事)は同日、参院選の結果責任を取って辞任した前原誠司前共同代表の後任として藤田氏を指名。全国政党としての再浮上に向け、新体制が動き出すことになった。
藤田氏は選出後の記者会見で、石破茂首相率いる政権との連立について「あり得ない」と明言。「自民党が総括し、体制が固まらないうちに連立の話はない」とも述べ、当面は独自路線を貫く姿勢を示した。幹部人事は週明けにも発表される見通しだ。
党再生へ「日本再起」を掲げ
投票前の演説で藤田氏は「日本再起」をスローガンに掲げ、「維新を再生させ、国民生活を豊かにする」と力強く訴えた。党所属の衆参両院議員57人によるオンライン投票では、藤田氏が49票を獲得。松沢成文参院議員、斉木武志衆院議員を大差で破った。
吉村代表は「藤田氏には全国政党としての維新をさらに強くしてほしい」と期待を寄せる。一方で、参院選での失速を踏まえ、党の支持基盤拡大や政策訴求力の強化など、課題は山積している。
「石破政権と組まないと言い切ったのは評価できる」
「維新は野党としての存在感を示してほしい」
「全国政党化は口で言うほど簡単じゃない」
「藤田新代表の手腕に期待と不安が半々」
「まずは参院選の総括を明確にしてからだ」
独自路線の維持と全国展開の課題
藤田氏が連立を否定した背景には、維新がこれまで掲げてきた既存政治との距離感や改革志向の姿勢がある。石破政権との協力は、支持層の混乱や不信を招く恐れがあると判断したとみられる。
しかし、全国的な影響力を高めるには、自民党や他の野党との差別化だけでなく、地方発の政策を全国規模に展開する戦略が不可欠だ。特に、東京や東北、九州などでの支持基盤づくりが急務とされる。
週明けの幹部人事が試金石
藤田新体制の最初の大きな課題は、週明けに予定される幹部人事だ。党内各派閥や地域代表のバランスを取る一方で、参院選での失速を受けた政策の見直しや組織改革がどこまで反映されるかが注目される。
維新が「日本再起」を掲げて再出発できるかは、藤田氏のリーダーシップと実行力、そして野党第2党としての存在感をどれだけ高められるかにかかっている。