2025-10-30 コメント投稿する ▼
小野田紀美大臣が英語能力の臆測を否定「原稿にカタカナふって読むだけ」
小野田氏は21日の初入閣とともに、経済安全保障担当相に加えて、外国人との秩序ある共生社会推進担当相、内閣府特命担当相(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、人工知能戦略、経済安全保障)を兼務することになりました。 経済安全保障分野では、中国やロシアを含む国外勢力からのサイバー攻撃や情報流出が増加する中、小野田氏の国際的なバックグラウンドが活かされることが期待されています。
英語は話せず、原稿をカタカナで読むだけ
高市早苗首相(第104代総理大臣)が率いる新内閣で初入閣した小野田紀美経済安全保障担当大臣(42)が30日、自身のSNSを更新し、英語能力に関する臆測を否定しました。米国籍の父を持つハーフということで、国際的な活動が注目されるなか、本人は「英語は全然喋れません」と明言しています。
小野田氏は古い友人からのメールに返信する形で発表しました。「英語喋れるようになったん!?」という指摘に対して、「残念ながらそんなわけもなく、なんか動画とかあるみたいですが私は英語全然喋れません」と否定。国際的な場での演説を求められた際の対応についても、「英語でスピーチしなきゃいけなくなった時は全部原稿にカタカナふってそれを読んでるだけです」と明かしました。最後に「私が話せるのは岡山弁と標準語だけです」とユーモアを交えて述べています。
小野田氏は1982年12月7日、米国イリノイ州シカゴで生まれた国際派の政治家です。父は米国人、母は日本人というバックグラウンドを持ちながら、1歳から岡山県で育ちました。清心女子高等学校を経て拓殖大学を卒業後、2005年から2007年にかけてモデル業を経験。ブライダルショーでウェディングドレスを100回以上着用し、ミス・インターナショナルとミス・ワールドの日本代表ファイナリストとして国際的な舞台でも活躍した経歴を持っています。
高市政権での重要な役割
小野田氏は21日の初入閣とともに、経済安全保障担当相に加えて、外国人との秩序ある共生社会推進担当相、内閣府特命担当相(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、人工知能戦略、経済安全保障)を兼務することになりました。複数分野の統括的な責任を担う重要な職位です。
高市首相からの指示によると、小野田氏には経済安全保障推進法および重要経済安保情報保護活用法の着実な執行が求められます。戦略物資の確保や技術流出の防止、安全保障上重要なデータの防護といった施策を総合的・効果的に推進することが期待されています。さらに、経済安全保障推進法の改正、外国勢力からの機微情報・データ防護のあり方についても検討を進める必要があります。
ネット上では、小野田氏の初入閣に対して支持の声が広がっています。
「元モデルから政治家へ、才色兼備な大臣が誕生した」
「高市首相を支えたキャプテンとしての活動、本当に評価できる」
「女性的視点から経済安全保障を考える新しい視点が必要」
「国際的な経験を生かした政策立案に期待」
「ハーフ背景を持ちながら岡山を代表する大臣、地域の誇り」
多彩なキャリアから政治家へ
小野田氏の政治人生は、東京都北区議会議員としての活動から始まりました。その後、2016年の参議院選挙で岡山選挙区から自民党公認で立候補し、初当選を果たします。以来、法務大臣政務官、防衛大臣政務官を歴任し、参議院内閣委員長、参議院外交防衛委員長など要職を歴任してきました。
特筆すべきは、総裁選での活動です。高市早苗氏の総裁選出馬時に、小野田氏は「チーム・サナエ」のキャプテンを自ら名乗り、高市氏の勝利に向けて重要な役割を果たしました。この貢献が、今回の初入閣と複数職の兼務に結びついたと考えられます。
モデル経歴と政治家への道
本人が明かしたところでは、モデル活動は政治家を目指すうえで戦略的な選択だったとのことです。親の「地盤・看板・鞄」を持たない環境下で、タレント性を活用して国政への道を切り開こうとした試みだったと言えます。大学卒業後、塾講師や雑誌編集、ゲーム会社での勤務など多様な職務経験を重ねながら、モデルとしての活動を並行していました。
ウェディングドレスを100回以上着用した経験や、世界三大ミスコンテストの一つであるミス・インターナショナル、ミス・ワールドのファイナリスト経験は、単なる美貌を示すものではなく、多文化環境での交渉力やプレゼンテーション能力を磨いた場だったと評価できます。
国際派大臣の政策課題
経済安全保障分野では、中国やロシアを含む国外勢力からのサイバー攻撃や情報流出が増加する中、小野田氏の国際的なバックグラウンドが活かされることが期待されています。高市政権は、対日外国投資委員会の創設や、重要土地等調査法に基づく調査の実施強化を進める方針を示しており、小野田氏がこれらの推進役として機能することになります。
また、外国人との秩序ある共生社会推進を担当することで、法に基づいた外国人政策の体系的な整備が求められます。親族がアメリカ人であり、米国籍を放棄して日本国籍を選択した経歴を持つ小野田氏だからこそ、国益と国際的視点の両立が可能だと考えられています。
英語活動の実態
今回の発言で明らかになったのは、小野田氏が国際的な舞台での活動を経験しながらも、実は英語によるスピーチは事前準備された原稿をカタカナ発音で読む形で対応してきたということです。このような透明性のある説明は、政治家としての信頼感を高める一方で、今後の国際的な外交交渉や会談がどのように進められるのかについても関心を集めています。モデル時代の国際ミスコンでの経験と、現在の政治活動のギャップについても、本人の率直な姿勢が評価されているようです。
高市早苗首相が掲げる経済安全保障政策の実行において、小野田紀美大臣がどのような成果を上げるかが、今後の内閣の評価を大きく左右することになるでしょう。