2025-04-18 コメント投稿する ▼
甘利明氏が訪米直前の赤澤大臣に進言「トランプ攻略は“理”でなく“利”で組み立てよ」

甘利氏が訪米直前の赤澤大臣に“トランプ攻略法”を進言 「理屈ではなく、利で動く人物」
自民党の甘利明・元経済再生担当大臣が、訪米を控えた赤澤亮正経済再生相から「緊急のアドバイス」を求められていたことを、自身のX(旧Twitter)で明かした。投稿では、トランプ前大統領との交渉における心構えとして、「理ではなく利で全てのストーリーを組み立てるべきだ」と進言したことを明らかにしている。
「日本が米国の最も頼りになる同志であり、中国の覇権拡大を食い止める最前線の防波堤であること」を訴えるよう助言したという。さらに甘利氏は、ワシントン政界に影響力を持つ“ベッセント人脈”の紹介にも言及し、交渉の地ならしを担ったことを示唆した。
甘利氏はこの一連のやりとりを「本番はこれから」と結び、赤澤大臣の米国での立ち回りを後方から支える姿勢をにじませた。
今回の訪米は、米国のトランプ政権が再び対日政策を強硬路線に戻す可能性があるとの観測が広がる中で行われた。赤澤大臣は経済再生や安全保障分野をめぐる重要な交渉に臨む立場にある。
甘利氏は政権中枢にいた経験から、トランプ氏の交渉スタイルを熟知している一人だ。「理屈や理念よりも、相手にどんなメリットがあるかを明確に提示することが最優先」という考え方は、過去の日米交渉での現実に根差している。
特に中国の影響力拡大が世界的な関心を集める今、米国にとって「日本がいかに頼れる前線基地であるか」を強調することは、安全保障のみならず経済分野でも極めて重要だと甘利氏は見ている。
投稿のタイミングから見ても、甘利氏の発言は単なる裏方支援ではない。外交の舞台裏でなお存在感を放ち続けていることがうかがえる内容だ。
交渉の成否は今後の日本外交の方向性を大きく左右する。甘利氏の助言が、現場でどのように生かされるのか注目が集まっている。