2025-10-03 コメント投稿する ▼
小泉進次郎選対に新疑惑 牧島かれんが研修会で“称賛コメント例”提示
陣営の広報班長を務めていた牧島かれん元デジタル相(48)が、ニコニコ動画に「ポジティブなコメントを書いてほしい」とする依頼メールを送っていた事実が明らかになり、批判が集中しています。 報道後、牧島氏は広報班長を辞任しましたが、問題は沈静化していません。 牧島氏は責任を取る形で役職を辞任しましたが、資料作成や発信の背景を含めて説明が求められます。
総裁選直前に浮上した“ステマ疑惑”
自民党総裁選の投票を目前に控える中、小泉進次郎農相(44)の選対を揺るがす“ステマ疑惑”が新展開を迎えました。陣営の広報班長を務めていた牧島かれん元デジタル相(48)が、ニコニコ動画に「ポジティブなコメントを書いてほしい」とする依頼メールを送っていた事実が明らかになり、批判が集中しています。メールには“小泉氏を持ち上げる言葉”に加えて、「ビジネスエセ保守に負けるな」といった高市早苗前経済安保相を念頭に置いたとみられる中傷的な表現まで記されていたとされます。報道後、牧島氏は広報班長を辞任しましたが、問題は沈静化していません。
研修会でも提示されていた“コメント例”
さらに、今年3月10日に党団体総局が主催した「各種団体協議会研修会」に参加した関係者の証言で、新たな事実が浮かびました。会場には小泉氏や小渕優子氏ら国会議員が並ぶ中、壇上に立った牧島氏は「選挙運動におけるSNS活用」というテーマで約20分間スピーチを実施しました。
この場で配布されたA4用紙20枚に及ぶ資料の表紙には「党広報本部ネットメディア局長 牧島かれん」と明記されており、内容には候補者を称賛する「コメント例」が具体的に書かれていました。資料は業績面と人物面に分け、評価を投稿するよう促す構成になっていたといいます。
「以前にも牧島氏がこうした依頼をしているのを目の当たりにしています」
「コメント例は“称賛の仕方”を具体的に指示する内容でした」
「高市氏を意識したとみられる文言も混ざっていた」
「陣営の姿勢をそのまま映すものでした」
「SNSを利用した誘導が常態化していたのではないか」
証言は、単発の不祥事ではなく、組織的な情報操作の可能性を示唆しています。
透明性と倫理が問われる選挙戦
SNSを通じた情報発信は現代政治の常套手段ですが、今回の事例は「国民の声」と銘打つ選挙活動の根幹を揺るがします。政治家が自らの支持を広げるために“やらせ的”コメントを求めることは、透明性を損なう行為です。しかも、中傷的な文言を加えた形での依頼は、フェアな論戦を妨げるものであり、政治倫理の欠如と指摘されても仕方ありません。
牧島氏は責任を取る形で役職を辞任しましたが、資料作成や発信の背景を含めて説明が求められます。小泉氏本人の責任や関与についても、党内外から明確な説明を求める声が強まっています。
求められる説明責任と再発防止
自民党はこれまでにも企業・団体献金や派閥運営をめぐり透明性不足を批判されてきました。今回の“ステマ疑惑”は、情報発信における信頼を損なうだけでなく、国民の政治不信を加速させます。
総裁選を戦う候補者が国民に誠実さを示せるかどうかは、政権の行方に直結します。牧島氏や小泉陣営が疑惑に対して十分な説明を果たさなければ、「ドロ船政権」との批判がさらに強まるのは避けられません。政治活動においては、透明性と公正性が最も基本的な要件であることを、今回の一件は改めて示しています。