2025-07-16 コメント投稿する ▼
【共産党が参政党候補を名誉毀損で刑事告訴】SNS投稿が虚偽?神奈川選挙区で波紋広がる選挙妨害問題
共産党、参政・初鹿野裕樹候補を名誉毀損で刑事告訴
SNS上の発信「警察官を共産党員が殺害」発言に法的措置
日本共産党神奈川県委員会は7月15日、参政党の初鹿野裕樹候補(神奈川選挙区)がX(旧Twitter)に投稿した内容が「虚偽の事実に基づいた誹謗中傷」であるとして、名誉毀損罪(刑法第230条)および虚偽事項の公表による選挙妨害(公職選挙法第235条第2項)の容疑で神奈川県警に刑事告訴したと発表した。
問題となった発信内容とは
初鹿野候補は7月7日、自身のXアカウントで以下のような投稿を行った。
沢山の仲間が共産党員により殺害され、殺害方法も残虐であり、いまだに恐怖心が拭えません
共産党側はこれに対し、「事実無根の内容」であり、「名誉を著しく傷つけるもので、選挙の公正さを損なう」と強く抗議。同委員会の藤原正明委員長名で、15日付で刑事告訴に踏み切った。
問題の投稿は7月15日時点で110万回以上表示されているとされており、同委員会は「SNS上での選挙妨害は民主主義への重大な脅威だ」と懸念を示した。
共産党「訂正も謝罪もない」対応に失望
共産党神奈川県委は、投稿直後の7月8日には初鹿野候補に対し文書で抗議し、「虚偽の発言であり、直ちに撤回と謝罪を求める」と要請。しかし、1週間を過ぎても回答がないとして、「看過できない」と判断し、刑事告訴に至ったという。
初鹿野氏側の対応は?
現時点で、初鹿野候補側からの正式な声明や投稿の削除などの動きは確認されていない。
SNS上では、「言論の自由」と「選挙の公正性」のどちらを優先すべきかを巡って議論が巻き起こっており、X上では支持・非難の双方が拡散している。
専門家はどう見る?
選挙とSNSの関係に詳しい政治ジャーナリストはこう指摘する。
「SNSで候補者が直接有権者に語りかけられる時代だが、事実に基づかない発言は選挙妨害や名誉毀損として刑事責任を問われるケースも増えている。今回の告訴は、その線引きを社会に問う象徴的なケースとなるかもしれない」
刑事告訴の行方は
神奈川県警では現在、告訴内容について「取り扱いを検討中」としている。今後、発信内容の真偽や悪質性、選挙への影響などが捜査対象となる見込みだ。
SNS時代の選挙に必要な視点
選挙戦が加熱する中、SNSは有権者との重要な接点となっている一方、事実と異なる内容が一気に拡散するリスクもある。今回の件は、候補者・政党問わず、発信の責任が厳しく問われる時代に入ったことをあらためて示すものとなりそうだ。