2025-06-25 コメント投稿する ▼
共産党・赤石ひろ子氏が比例で訴え リストラと基地問題に「企業にも米国にも物申す政治を」
大企業リストラと米軍基地問題に挑む 共産党・赤石ひろ子氏が神奈川から声上げる
神奈川県の政治風景に新たな風が吹いている。25日、相模原市の相模大野駅前で開かれた日本共産党の街頭演説では、比例代表予定候補の赤石ひろ子氏が登壇し、大企業によるリストラや米軍基地問題に苦しむ県民の声を代弁。企業やアメリカに物申せる政党として、共産党の存在意義を訴えた。
演説には、小池晃書記局長(参院比例予定候補)や神奈川選挙区から立候補予定のあさか由香氏も参加したが、この日もっとも強い危機感と具体的提言を打ち出したのは赤石氏だった。
「企業の論理で切り捨てられる人々を見捨てない」
赤石氏は、長年にわたり非正規労働や社会保障の現場に携わってきた経験をもとに、神奈川の実情に言及。「この県には大企業が多くある一方で、その企業によるリストラや派遣切りに苦しむ人が後を絶たない」と語った。
「利益優先で人が使い捨てにされる社会は間違っている。共産党はそうした仕組みに真正面から異を唱えてきた」とし、企業の都合で働く人の命や生活が脅かされる現状を変える必要があると訴えた。
さらに、「企業から献金をもらわない共産党だからこそ、本音でモノが言える」と強調し、労働者や子育て世代、生活に困っている人たちにこそ国政の目を向けるべきだと呼びかけた。
「赤石さんの話、まさに現場の声って感じで刺さった」
「本当に生活に寄り添ってるのは、こういう候補だと思う」
「企業にペコペコしない政治家、もっと必要だよね」
「派遣切りにあった経験あるから赤石さんの訴えは他人事じゃない」
「神奈川って豊かなはずなのに、暮らしは苦しくなる一方だよ」
米軍基地問題に正面から向き合う姿勢
赤石氏は神奈川に集中する米軍基地の問題にも言及。「基地周辺の住民が常に騒音や事件の不安にさらされ、土地も自由に使えない現実をどうするのか。これは国家の責任であり、声を上げない政治家は無責任だ」と語った。
日米地位協定の見直しや、基地返還の計画性のなさ、住民不在の安全保障政策に対し、「日本政府がきちんとモノを言わないから、いつまでも神奈川だけが犠牲になっている」と批判した。
神奈川県は横須賀、厚木、座間など、米軍の影響が色濃い地域を多く抱える。赤石氏は「地元の声を国政に届けるため、比例代表として必ず議席を勝ち取りたい」と力を込めた。
「共産党5議席と神奈川からの勝利を」
今回の参院選において、共産党は全国比例で5議席以上を目指している。赤石氏は「比例票は共産党そのものへの信任だ」と述べ、「神奈川から共産党を伸ばしてほしい。あさか由香さんを送り出すだけでなく、私自身も必ず国会に行く」と決意を示した。
また、今回の演説では、赤石氏の訴えに共感した聴衆からの温かい拍手が多く送られた。中には、戦後の貧しい時代を経験したという80代の女性が「またあの時代に戻るのではと不安。だからこそ共産党に頑張ってほしい」と話していた。
会場では、司会の羽生田学市議が「赤石さんの訴えを写真や動画に収めて、広く共有してほしい」と呼びかけ、草の根からの支持拡大を狙った。
しがらみなき訴えに、有権者の共感広がるか
企業や米国に忖度しない立場を掲げる共産党にとって、赤石氏のような「現場目線」の候補は選挙戦の要だ。企業や団体の献金を受けず、有権者一人ひとりに直接訴える姿勢は、特に政治不信が高まる今、一定の支持層に響いている。
神奈川という大都市圏で、経済格差や雇用不安、米軍基地問題など多くの課題が山積する中、赤石氏がどこまで支持を広げられるかは、今後の選挙情勢に大きく影響を与えるだろう。